韓国語の教師として東京で暮らす韓国人ブロガーのMr.Jai(ハンドルネーム)さんは、東日本大震災を伝える日韓のメディアを比較し、韓国メディアの報道姿勢を批判した。
「『東京も放射能で超非常事態、脱出、買い占め大混乱』(15日付)というタイトルの記事があり、笑ってしまった。福島原発の放射能流出は深刻で、東京都民も憂慮(ゆうりょ)していることだが、メディアが指摘するような『超非常事態』ではない」と主張する。
『脱出、買い占め大混乱』はまるで映画のタイトルのようだとし、このような記事を見ると「自分が今いる東京の話ではないような錯覚がする」と述べる。そのうえで、災難時にもっとも警戒しなければならないのは「人びとの不安を助長させるようなデマや不正確な情報」だが、メディアが発信するオーバーな表現を使った記事は、韓国で暮らす在韓日本人や、日本に留学する子を持つ親の不安をあおるばかりだと指摘する。
「仕事やさまざまな事情で日本に長期滞在する韓国人の中には、自分が帰国すれば周囲が不安になるだろうという思いや、危機の中で自分だけが逃げることに拒否感があるため、隣人と困難な状況をともにしようと日本に残る人もいる」とし、「韓国で記事を書く方たちは、この機会に配慮の心を持ってほしい」、「こんな時だからこそ、冷静で客観的な視点に立った報道が必要だ」と述べた。
韓国人ブロガーのソヤニ(ハンドルネーム)さんも、韓国メディアの方が震災を伝える報道内容が過激で感情的だと指摘する。
「日本は大地震について客観的に報じている。日本の代表的な放送局NHKを見ても、キャスターは普段と変わらない落ち着いた番組進行で、国民に沈着な雰囲気を与えている」と述べる。
一方、韓国メディアは報道競争があることから、記事のタイトルに衝撃的な言葉を使うなど感情的に震災状況を報じているとし、当事者である日本よりも興奮しているように見えるという。あるニュース番組では死亡者の姿など映すなどしたため、視聴者から「被災者たちの状況を考慮していない」と非難を浴びたこともあったという。
ソヤニさんは「今回の出来事を通じて、韓国のメディアは災害時の報道姿勢を見直さなければならないだろう」と語った。(編集担当:新川悠)