平昌冬季五輪:韓国、雪上種目の強化が必須(上)
雪上種目はジャンプの8位が最高
平昌冬季五輪の開催が決まり、韓国でも冬季スポーツの育成が大きな課題として浮上している。2010年のバンクーバー五輪で総合5位に入り、ウインタースポーツ大国の仲間入りは果たしたが、種目ごとのバランスが悪い状況だ。すでに世界のトップレベルに到達したスケート種目はもちろん、スキー種目でも世界レベルに到達すれば、堂々たるホスト国になれる可能性は十分にある。政府は18年までに5000億ウォン(約383億円)を投資し、冬季種目の選手育成と支援に力を入れる方針だ。
■スキー種目の実力を向上させるチャンス
韓国は過去の冬季五輪で45個のメダルを獲得したが、そのうち37個がショートトラックで、種目間のアンバランスが非常に目立つ。雪が降る期間が1年のうち3カ月と短く、長くて急な斜面が少ない地形のため、雪上種目の強化は容易ではない。高価な道具や施設に加え、合宿を通じた練習も必要だが、インフラが不十分なためスキー種目はいつもスケート種目の陰に隠れている。
冬季五輪でスキー種目は、92個ある金メダルの半数(46個)を占める、まさに冬季五輪の顔だ。しかし、アルペンスキーの例を見ると、韓国は1998年の長野五輪で21位となったのが過去最高の成績で、ジャンプも2002年のソルトレーク大会で8位に入ったのが最高だ。
現在、国際スキー連盟(FIS)に登録している韓国人選手は230人。フランス1700人、ドイツ1100人、日本1000人に比べると選手層があまりにも薄い。バンクーバー五輪でモーグルに出場したが予選落ちしたソ・ジョンファ選手(21)の場合、年間1500万ウォン(約115万円)の合宿費を自費でまかない、コーチも付けずに1人で練習を続けてきた。

しかし、今年2月の冬季アジア大会ではキム・ソンジュ(26)がアルペンスキーで2冠を達成したほか、チョン・ドンヒョン(23)がスーパー複合で金メダル、イ・ジェウォン(30)がクロスカントリー・フリースタイルで金メダルを獲得するなど、韓国にも可能性が見えてきた。アジア大会は世界大会とのレベルの差が大きいが、それでもモーグルやスノーボードなどは、アジアの選手たちも十分に世界に挑戦できる種目だ。
韓国代表の多くが世界ランキング100位以下のバイアスロンも、2018年のメダル獲得を目標に今年からオーストリアとの合同トレーニングを行っている。バイアスロン連盟のパク・チョルソン事務局長は「中国が世界トップレベルにあるが、われわれにも可能性はある」と述べた。
■メダルの数よりもバランス
2010年のバンクーバー五輪で獲得した六つの金メダルは全てがスケート種目だった。これまで多くのメダルを獲得してきたショートトラックは金メダル2個にとどまったが、スピードスケートで3個、フィギュアで1個の金メダルを獲得するなど、スケート種目はバランスが取れている。特にフィギュアは、キム・ヨナに続く数人の若手有望選手がデビューしており注目される。
カーリングは身体能力や体型にあまり影響されないため、韓国の新たな戦略種目として注目を集めている。現在、韓国女子は世界ランキング13位だが、昨年のアジア太平洋選手権ではバンクーバー五輪銅メダルの中国を破って優勝した。カーリング連盟のパク・スンファン専務は「カーリングは優秀な頭脳を持ち手先が器用な韓国人にとって力を発揮できる種目だ」と語る。
一方、韓国に登録チームが一つしかないソリ種目や、世界レベルからほど遠いアイスホッケーは、今回の招致をきっかけに施設を拡充し、底辺を広げることが目標となる。アイスホッケーチーム・ハイワンのキム・ユンソン監督は「冬季五輪招致をきっかけに企業がチームを立ち上げれば、アイスホッケーの発展も加速化するだろう」と話した。
崔秀賢(チェ・スヒョン)記者
孫章薫(ソン・ジャンフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版