一般タクシーもカード・外国語OK
競争力なく現在1841台
6月9日深夜。残業を終えた会社員キム・サンウォンさん(40)は、20分たっても
空車の一般タクシーがつかまえられず、涙をのんで割高な「模範タクシー」をつ
かまえた。乗ってからポケットの中の現金を確認すると、模範タクシーの運転手
が愚痴を言い始めた。「本当に、模範タクシーをやっていてももうからないですよ。お客さんがいなくて。3-4時間待って初乗り料金(4500ウォン=約330円)の
距離しか行かないお客さんを乗せてしまったら、ガソリン代どころか食事代にも
ならないし。一般タクシーが行かない所へ行きたい客、一般タクシーが嫌がる酔
っぱらい客しか乗ってくれなくなりました」
1992年にタクシーサービスの向上・先進化を目指し誕生した「模範タクシー」が
絶滅の危機にひんしている。 621台からスタート、97年には4783台へと急増した
模範タクシーだが、2011年5月現在で1841台しかない。模範タクシー運転手の
チョンさんは「17年間無事故の個人タクシー運転手だけに資格が与えられるた
め、草創期には憧れの対象だったし、外国人観光客の増加で月収も一般タクシ
ーの3倍以上あったが、今では仕事がないので一般タクシー免許に切り替えた
り、やめたりする人がほとんど」と話す。ソウル・光化門のコリアナ・ホテル前で
会った模範タクシー運転手コさんは「株価が天井知らずだったアジア通貨危機
(97年)直前が最盛期だった。最近はホテルでも門前払いされてしまう」とむなし
そうに語った。
模範タクシーが岐路に立たされているのは、アジア通貨危機後にタクシー業
界をめぐる環境が大きく変わったからだ。一般タクシーの数が急増した上、模範
タクシーならではのサービスだったクレジットカード決済やコールサービスなど
を一般タクシーでも導入、模範タクシーの競争力が低下し始めた。ソウル市が
後押ししている「ヘチタクシー」など新型タクシーが多数登場したのも、模範タク
シーにとっては向かい風となっている。
「模範タクシーの衰退は、米軍部隊専用タクシーだった『アリラン(現スマート)
タクシー』の犠牲になったから」という声もある。「ソウル市内から米軍基地がな
くなったのに伴い、200台近いアリラン・タクシーが外国人観光客市場に集まっ
てきた」というわけだ。
生き残りを図ろうと、模範タクシー運転手たちは英語はもちろん、中国語・日本
語を勉強している。車種をリムジンクラスに変え「得意客」を狙う模範タクシーも
増えている。それでも「模範タクシーの将来は相変わらず悲観的」と運転手たち
は言う。「ソウル市や韓国観光公社がきちんと対策を立てなければ、模範タクシ
ーはソウル市内から近いうちに姿を消すことになるだろう」と顔を曇らせた。
http://www.chosunonline.com/news/20110713000045
まあ、こんな制度があること自体がおかしいんだが。。