特許トロールのIV、ハイニックスを提訴
ハイニックス半導体 | エルピーダメモリ自らが保有する特許を侵害しているとみられる企業から賠償金やライセンス料の獲得を狙う「特許トロール(パテント・トロール)」の代表的存在として知られる米インテレクチュアル・ベンチャーズ(IV)は12日、メモリー半導体メーカーのハイニックス半導体と日本のエルピーダメモリを相手取り、特許侵害訴訟を起こした。ハイニックス半導体は「IVの特許は侵害しておらず、会社レベルで訴訟に対処している」と説明した。
アップルやマイクロソフト(MS)などがサムスン電子とスマートフォン関連の特許紛争を起こす中、半導体分野にも紛争範囲が拡大した格好だ。
ロイター通信などによると、IVはハイニックスとエルピーダにDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)、フラッシュメモリーの製造技術に関する特許を侵害されたとして、米シアトル連邦地裁に提訴した。このほか、被告となった2社のDRAMを使用し、パソコンを生産しているヒューレット・パッカード(HP)、デル、エイサー(宏碁)、これら各社のパソコンを販売する流通業者のウォルマート、ベストバイなど計12社も訴訟対象となった。
IVは2000年にMSの最高技術責任者(CTO)出身のネイサン・ミアボルド氏が設立した。シアトル郊外のベルビューに本社があり、情報技術(IT)、バイオ分野で3万5000件の特許を保有している。これまでに20億ドル(約1580億円)の特許使用料収入を上げたとされる。
IVは昨年12月にもデラウエア州連邦地裁にハイニックス、エルピーダなど9社を提訴し、裁判の審理が続いている。IVはハイニックスとエルピーダが特許使用料の支払いに応じないため「別の特許も侵害された」として、追加的な提訴に踏み切った。IVは過去にサムスン電子にも特許使用料の支払いを求め、昨年11月に包括的特許使用契約を結んだ。サムスンがIVに支払っている特許使用料の金額は明らかになっていない。
IVは今回の提訴で「2009年からハイニックスとDRAM、フラッシュメモリーに関する特許使用料をめぐる交渉を進めたが、ハイニックスが合意を拒んだ」と主張した。IVはエルピーダにも特許使用料を要求したが、交渉は不調に終わったという。
ハイニックスは米半導体設計業者のランバスにも4000億ウォン(約300億円)の特許使用料支払いを求める訴訟を起こされたが、今年5月にハイニックス側の勝訴が確定している。同様の訴訟で、サムスン電子はランバスに7000億ウォン(約520億円)の特許使用料を支払った。
世界知的所有権機関(WIPO)のフランシス・ガリ事務総長は、半導体やスマートフォン(多機能携帯電話端末)などIT分野で特許紛争が増えていることについて「技術発展に伴う自然な進化過程だ。特許も競争だと考え、毅然と対処する姿勢が求められる」と述べた。
金熙燮(キム・ヒソプ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版お得意のサブマリンだろうか(´・ω・`)?