「左寄り」歴史教科書の修正命令は適法=ソウル高裁
金星出版社の教科書著者3人の控訴を棄却
金星出版社内容が左寄りだとして論議を呼んだ、金星出版社の韓国近・現代史教科書に対する教育科学技術部(教科部)=省に相当=の修正命令は適法だという裁判所の判決が下った。ソウル高裁行政1部(金昌錫〈キム・チャンソク〉裁判長)は16日、韓国教員大の金漢宗(キム・ハンジョン)教授など、金星出版社の韓国近・現代史教科書を執筆した3人が教科部長官を相手取り、教科書の修正命令の取り消しを求めた訴訟で、一審の判決を破棄し、原告の訴えを退ける判決を言い渡した。
教科部は、2003年に初版が発行された金星出版社の「高等学校韓国近・現代史」教科書について、内容が左寄りだとして論議を呼んだのを受け、08年に同出版社に対し修正命令を下した。これに対し著者たちは「教科部が正当な手続きを取っていない」として、訴訟を起こした。
一審は、教科用図書審議会による審議の手続きを経ていないという点を挙げ「修正命令は違法」とする判決を下した。だが控訴審は「教科書の修正は、検定や改訂とは概念的に区別される。関係規定上、修正命令は検定の手続きとは異なり、審議会の審議を経る必要はない」として、手続き上の欠陥を認めなかった。
控訴審はまた「教科書検定に関する権限には、検定済みの教科書の内容を、教育の目的に合わせて修正するよう命令できることも含まれている。国は、検定申請が出された図書の内容が、児童・生徒の水準に合っているか、理論や表現が偏っていないかなどについて審査することができる」として、国の教科書に関する積極的な審査権を認めた。
一方、控訴審は、教科部が下した29カ所の修正命令についても「誤解が生じる恐れがある部分や、誤った歴史認識を植え付けかねない部分、歴史的現実に符合しない部分を修正するもので、修正を指示する必要性があった」と説明した。
例えば「1917年のロシア革命は、世界史の新たな里程標になった」という項目について、「里程標」という表現は、社会主義・共産主義を美化する恐れがあるため、より中立的な「転換点」という表現に置き換えるよう指示したが、これについて控訴審は「適切だった」との判断を下した。
これに対し「教科書問題の解決のための共同対策委員会」は「共著者3人は大法院(日本の最高裁判所に相当)に上告する意向だ」と話した。
崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 お前ら韓国人は、日本人が同じことをするとデモをするくせに、自分たちには甘いな。