の可能性大!!
ニュートリノの光速超え「疑い抱く」 実験舞台の責任者
ホイヤーCERN所長、他チームの検証求める
欧州合同原子核研究機関(CERN)のホイヤー所長らは6日にジュネーブで記者会見し、素粒子のニュートリノが光より早く飛ぶ可能性があると名古屋大などの国際共同研究チームが発表したことについて「非常に驚き、疑いを抱いている」と語った。さらに「他のチームによる検証が絶対に必要」と強調。検証を経ていない現段階では「一つの方法による一つの実験結果にすぎない」との見解を示した。
記者会見するホイヤーCERN所長
同時に会見した鈴木厚人・高エネルギー加速器研究機構長は「全地球測位システム(GPS)による計測精度には限界がある」と述べ、検証の際は別の方法を採用するよう求めた。オッドーネ米フェルミ研究所長はニュートリノの光速超えについては「非常に懐疑的」と語り、「検証作業は数カ月間では終わらない」との見方を示した。
ニュートリノはCERNから約730キロ離れたイタリアの研究所に発射され、GPSなどを使った共同研究チームの計測では、その速度は光より1億分の6秒速いとの結果が出た。
これが確かなら相対性理論が覆る可能性があるが、実験の舞台となったCERNのトップらが懐疑的な姿勢を見せたことで、研究チームは苦しい立場に追い込まれた格好だ。(ジュネーブ=藤田剛)