
ロシア国鉄が昨年12月、モスクワ-サンクトペテルブルク間で1日3往復の運行を始めたロシア初の高速列車「サプサン」(最高時速250キロ)に、石や氷片が投げつけられる被害が相次いでいる。2007年と09年には同じ路線の在来急行が爆弾テロに遭ってもおり、国内随一の大動脈に“危険路線”との烙印(らくいん)が押されかねない。
報道によると、サプサンへの投石・投氷は警察が3月10日までに把握しただけで9件。犯行はテロリストでなく、高速列車の運行に不満を抱く沿線住民によるものとみられる。最大の問題は、サプサンの運行によって同じ線路を走るローカル列車の本数が減らされたことだ。沿線のトベリ州では「とても不便になり、仕事や学校にも行けない」(国営ロシア・テレビ)といった声が強い。
サプサンが通過する駅のホームや踏切では危険な思いをする沿線住民も多い。高速列車を利用できる富裕層への反感も指摘されている。このほど器物損壊罪で起訴された無職の男(35)は「線路近くでサプサンの突風にあおられたことがある」と供述。1月には、酔って「復讐(ふくしゅう)」のために氷片を投げ、
列車の窓ガラスを割ったという。
サプサンは「はやぶさ」の意。ドイツ・シーメンス社製で、モスクワ-サンクトペテルブルクを最速3時間45分で結ぶ。今後は増発や他路線への投入も予定されており、露国鉄には安全対策が求められている。
MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100403/erp1004032102001-n1.htm