12月2日 4時52分
アメリカのニューヨークで1日朝、列車が脱線して横倒しになる事故が起き、4人が死亡、63人がけがをしました。

現地時間の1日午前7時すぎ、日本時間の1日午後9時すぎ、ニューヨーク市北部のブロンクス地区で市中心部のマンハッタンに向かっていたメトロノース鉄道の8両編成の列車が脱線しました。
このうち少なくとも4両は線路を大きく外れて一部は横倒しになったほか、先頭の車両は線路脇を流れる川の手前で止まりました。
この列車には乗客などおよそ150人が乗っていたとみられていますが、地元の警察などによりますと、このうち4人が死亡したほか63人がけがをしました。
現場は最寄り駅から90メートルほど手前にある急カーブのところで、アメリカのメディアによりますとブレーキがきかなかったという情報もあるということです。
NTSB=国家運輸安全委員会などは列車の運行状況などを記録したブラックボックスと呼ばれる装置の解析を進めるなど、事故の原因を調べています。
近くに住んでいる40代の男性は「突然『ドーン』という大きな、何かが衝突したような音がした。最初は小さな飛行機が川に落ちたかと思ったが、列車が脱線したとは思わなかった」と話していました。
この路線はニューヨーク市郊外の住宅地とマンハッタンを結ぶ路線として平日は多くの通勤客が利用しています。
事故が起きた当時、アメリカでは感謝祭明けの日曜日の朝でしたが日本総領事館によりますと、これまでのところ日本人がけがをしたという情報は入っていないということです。
現場から7キロ北には日本の重工大手・川崎重工業の現地工場があり、鉄道車両を製造していますが、今回事故があった車両はカナダのメーカーのもので、川崎重工によりますと、4年後の2017年以降、この路線に新型車両を納入する予定だということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131202/t10013493621000.html

運転士「ぼーっとしていた」―NY列車脱線事故で関係者明かす
2013年 12月 04日 11:01 JST

米ニューヨーク市で1日に脱線事故を起こしたメトロノース鉄道の運転士から話を聞いた関係者によると、運転士は列車が急カーブで脱線して横倒しになる前に、集中力が途切れていたと話したという。
この関係者はこれが、高速道路を車で長時間走行する際、注意力が瞬間的に途切れる現象と似ていると述べ、運転士のウィリアム・ロックフェラー氏が「ぼーっとした(zoned out)」状態だったと語った。
この関係者は「車を運転したことのある人なら、意識がはっきりしなくなる時があり、その後に突然意識が戻ってハッとした経験があると思う。今回まさにそれが起こった。ビリー(運転士)はそう説明した」と述べた。
運転士のコメントは得られていない。
米運輸安全委員会(NTSB)のアール・ウィーナー委員は3日の記者会見で、運転士の体内からアルコールは検出されなかったことを明らかにした。薬物検査については、運転士とそのほかの乗員に対して今後実施される予定。
事故調査官らは列車が制限速度時速30マイルの急カーブに進入する際、時速82マイル(約131キロ)で走行していたことを明らかにした。事故はニューヨーク市ブロンクス区のハーレム川とハドソン川の合流地点付近で発生した。脱線の結果、7両の客車とディーゼル機関車は辺りに散乱した。乗客4人が死亡したが、うち3人は列車が横倒しになった際に外に投げ出された。運転士を含む70人以上が負傷し、うち11人が重体とされている。
ウィーナー委員と調査官らによると、列車と線路に異常なところは現時点で見つかっていない。
同委員は事故の原因について「機械の問題というよりは人為的なミスに傾きつつある」と述べた。
ロックフェラー運転士は1日夜に退院した。
話をした関係者は、ロックフェラー氏が「ホワイト・ライン・フィーバー(別名:ハイウエー・ヒプノーシス=高速道路催眠現象)」に似たようなものを経験した可能性があると述べた。ホワイト・ライン・フィーバーはトラック運転手の用語で、白線が次々と流れていくのを長時間見ることでもたらされるトランス状態を指す。
NTSB関係者は、今回の脱線が速度超過によるものだった場合、高度な鉄道制御システムが導入されていれば、事故を防げていた公算が大きいと語った。衝突や脱線が起こる前に自動的に列車の速度を落としたり、列車を停止させたりするシステムは、2015年までの導入を義務付ける連邦法のおかげで全米各地の鉄道網に導入されつつある。しかし、その進み具合はまちまちで、メトロノースを含む多くの鉄道会社は期限までに導入できないと述べている。システムが技術的に複雑であること、電波が不足していること、そして資金不足のため、その他の差し迫った需要を優先しなければならないことが理由だ。
NTSBの速度に関する調査結果は暫定的であり、調査官らは依然として2つの車載記録装置のデータを精査している。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304125104579236871935823080.html