大震災:大船渡線と気仙沼線「鉄道復旧を断念」案を提示
毎日新聞 2015年07月24日 21時46分(最終更新 07月25日 02時16分)
JR盛駅に停車するBRT=岩手県大船渡市で2015年4月5日、米田堅持撮影
東日本大震災の後、バス高速輸送システム(BRT)で仮復旧しているJR大船渡線と気仙沼線について、JR東日本は24日、BRTの継続を本復旧とする案を沿線自治体に示した。今後、住民の要望に応じて延伸や新駅設置なども検討する。
国土交通省で開かれた沿線自治体首長会議で、JR東は「持続可能な交通手段」としてBRTを提案。延伸による東北新幹線の駅へのアクセス向上なども盛り込んだ。
これに対し、岩手県大船渡市、陸前高田市、宮城県気仙沼市、登米市、南三陸町のうち、気仙沼市を除く4市町はJR東の提案に理解を示した。今後、 住民に説明し、次回会合までに受け入れの可否を判断するとみられる。一方で、気仙沼市の菅原茂市長は「住民に説明するには至らない内容で不十分だ」と批 判。今後もJR東と協議を継続する考えを表明した。
同社の試算では両線を鉄道で復旧する場合、安全確保のためルート移設が必要で、費用が1100億円に膨らむという。同社の深沢祐二副社長は「鉄路 復旧については責任をもって提案できない」と述べた。戸田公明・大船渡市長は「地元と協力し、考えていこうとの立場もよく見える」と評価。南三陸町の佐藤 仁町長も「現実を直視すれば、鉄路での復旧は不可能だ」との考えを示した。【松本惇】
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結局のところ、鉄道は大量の貨物を運ぶことに適している輸送システムである。固定費が大きく、ある程度の輸送量がないと採算性が下がる。
人間を貨物として捉えれば、都市圏の鉄道が維持できるのは当然である。
石炭産業が盛んだった頃には北海道や九州には、くまなく鉄道が走っていた。石炭産業の衰退とともに、そういう鉄道が廃止されたのは当然の成り行きである。
大船渡や気仙沼の漁獲が鉄道を使って運ばれていた時代は、大船渡線と気仙沼線の存在価値はあったと思う。しかし、速達性と柔軟性から商品輸送の主力がトラックに移った時点で、両線はその使命を終えたのであろう。
鉄道は私企業が維持管理費も負担しなくてはならない。考えるに不採算路線である大船渡線と気仙沼線の廃止は必定であったと思う。東日本大震災は引導を渡しただけである。
一方で道路はその是非は置いて無条件で財源が確保されている(揮発油税、重量税)。
今、考えるべきは道路を使った鉄道に代わる輸送手段を如何に効率的、かつ低コストに確保するかだと思う。
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