
北海道の鉄道網 もはやJRに任せられぬ
11/19 07:00
北海道の公共交通機関としての役割を果たすことができない―。そう吐露したと受け止められても、仕方がなかろう。
JR北海道はきのう、JR単独での維持が困難な路線を発表した。バス転換を提案する3区間を含め10路線13区間の計1237キロ。道内鉄道網の半分に及ぶ。
今後、線路や駅舎など鉄道施設を自治体が所有する上下分離方式を軸に地元協議に入るという。
自治体の財政事情は厳しい。議論が平行線をたどれば、鉄路半減が現実味を帯びる。
もはや、JRだけに解決策を求めても事態の打開は難しい。
JRの経営努力が不可欠なのは当然だが、鉄道の維持を北海道の地域政策としてとらえるべきだ。
そのためにも、国や道には主体的な関与を求めたい。
■道東北に広がる空白
左の地図を見てほしい。JRが単独で維持できるとする路線だ。道東北に白い部分が目立つ。
JRの具体的な計画はこうだ。
単独維持困難路線のうち、札沼線北海道医療大学―新十津川間、根室線富良野―新得間、留萌線深川―留萌間はバス転換する。
いずれも1キロ当たりの1日平均輸送人員を示す輸送密度が200人未満である。
宗谷線名寄―稚内間、石北線新旭川―網走間など輸送密度2千人未満の区間については自治体と協議し、経費削減や利用促進で収支改善を図った上で、上下分離方式を模索する。
北海道新幹線の札幌延伸時は並行在来線の函館線函館―小樽間も経営分離される。
鉄路を維持するという部分のうち宗谷線旭川―名寄間、根室線帯広―釧路間は、第三セクターの北海道高速鉄道開発がすでに線路などを保有しており、当面は存続の方向となる。
しかし、これではもう鉄道網とは呼べまい。
過疎化が進む北海道で鉄道経営の難しさがあるのは確かだ。高速道路などが整備され、マイカーや都市間バスの利用も増えている。
鉄道事業の赤字を穴埋めするはずの経営安定基金も、金利低下で運用益が大きく目減りしている。経営が厳しいのは分かる。
だからといって、今日の状況につながった問題からも目をそらすわけにはいかない。JRがこれまで十分な安全投資を行ってこなかったことである。
2011年に石勝線で起きた特急脱線炎上事故は記憶に新しい。貨物列車の脱線、レールの検査データ改ざんなど不祥事も続いた。
これも、利用を低迷させた要因だろう。公共交通機関としての当然の対応を怠り、つけを道民に回すやり方は理解を得られるのか。
きのうの記者会見で島田修社長は「民間企業の事業として担えるレベルを超えている。地域の人と相談させてほしい」と今後の交渉に期待を込めた。
だが、路線維持に自治体の協力を求める以上、JR自身が資産売却など身を削る努力が必要だ。
■国、道も積極関与を
過疎化が廃線をもたらすのか、廃線になると過疎化が進むのか―。議論は分かれるが、廃線で地方の衰退が加速するのは確かだ。
例えば、1989年に名寄線が廃止された紋別市だ。89年に約3万人いた人口は現在2万3千人まで落ち込んでいる。
漁業の衰退なども背景にあるとはいえ、廃線がまちづくりに影響を与えたのは間違いない。
こうした状況を打開するには、まちづくりの視点で鉄道をとらえ直すしかない。
鉄路は生活を支えるばかりでなく、貨物輸送、観光客を呼び寄せる重要な道具である。しかも駅の多くは、商店街の核にもなっている。こうした価値を再認識し、支援策を検討する必要がある。
中心的な役割を担うべきは全道を見渡す立場にある道だ。まず、道内の交通体系の全体像の中で鉄道のあるべき姿を描き出す。その上で、住民の不安を解消するような具体策を考えるべきだ。
国の責任も重い。87年の国鉄分割民営化時から、北海道で1社が単独で営むことに無理があるとの指摘はあったからだ。
石井啓一国土交通相は記者会見で、これから始まる協議に国も参加するとの姿勢を明らかにした。
ならば、道路に偏っている現在の交通政策を、鉄路を含めた枠組みに練り直すべきではないか。国費投入の検討も急務だ。

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/editorial/2-0093027.html
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『北海道の鉄道網 もはやJRに任せられぬ』
どうしてマスゴミというのはこんなに偉そうな物言いなんだろうな。
( ´-д-)
とうの昔に鉄道の使命を終えた赤字垂れ流し路線の維持にどこまでも固執するというのなら、
お前らが経営してみせれや
( ゜д゜)凸
さぞや日本中の鉄道事業者の手本になる立派な経営をしてくれるんだろうな。
( ´-д-) ケッ
~ 異常 ~
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(おまけ)
JR北海道「扇形機関庫」を解体 また貴重な鉄道遺構が消える
2016年11月20日 09時00分

解体が決まった扇形機関庫
JR北海道は18日、単独では維持困難とする10路線13区間を公表した。厳しい財務状況の中、またひとつ貴重な鉄道遺構がその姿を消そうとしている。札幌市東区の苗穂運転所(旧・苗穂機関区)にある扇形機関庫だ。現在、解体に向けた準備が着々と進められている。
扇形機関庫とは、蒸気機関車を格納するために造られたもので、扇形の格納庫となっている。一般的に扇形庫には、機関車を格納する時に使われる転車台が付属しているが、これは電気機関車と違って蒸気機関車には、前後の区別があるためだ。その進行方向を変えるには転車台が必要となっている。
同扇形庫が竣工されたのは1936年。その年には、苗穂機関区が開設されている。JR北海道本社広報部広報は「解体することになってしまったのは、施設がかなり劣化・老朽化していたからです。中に入ることも危険な状態だったので、このようなことになりました。移築や保存の計画は全くありませんでした。本社の財務状況を考えると、考慮の余地もありませんでした。今年度中には、解体が完了する予定です」と説明する。
現在、全国に現存する扇形庫は、苗穂運転所のを含めて12か所ある。現役で使用されているものもあれば、既に役目を終えてひっそりとたたずんでいるものもある。
北海道で蒸気機関車の運転に携わっていた80代の男性は「やはり扇形庫がなくなってしまうのは寂しいですね。蒸気機関車の全盛期を象徴するものです。客車や貨車を引いて走る任務が終わると、よくここに戻って来ました。勾配の続く山線を走ったときや、いてつくような寒い日には、『今日も一日お疲れさま。ありがとう』と声をかけてあげたものです。長年ご苦労さまでしたという言葉しか思い浮かびません」と懐かしんだ。
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/618966/
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