コラム】鴨緑江で渡河演習を行う中国
2005年8月18日、中国人民解放軍とロシア軍は沿海州のウラジオストクに集結し、初の合同軍事演習を開始した。「平和の使命2005」と名付けられた演習は、同25日まで八日間にわたり、3段階に分けて実施された。第1段階は艦隊機動演習、第2段階は上陸演習、第3段階は最新鋭のミサイル発射演習だった。1969年に中ソの国境紛争は武力衝突にまで発展した。そんな両国が合同演習を行うのはまさに隔世の感があり、韓国、米国、日本もその推移を注意深く見守った。
両国は韓国に近い中国・山東半島でも演習を実施、韓半島(朝鮮半島)有事を想定した演習ではないかとの見方が生まれた。また、ロシア空軍は空母攻撃用の対艦巡航ミサイルを搭載した「TU-22M3バックファイア」をはじめとする戦略爆撃機を演習に参加させ、空母撃退演習まで実施した。しかし、韓国や米国が当時、演習の中断を要求したり、抗議を行ったりしたことはなかった。その後も中国とロシアは合同演習を続けている。
中国はさらにデリケートな演習も繰り広げている。中朝国境の鴨緑江での渡河演習だ。2008年5月には、瀋陽軍区所属の工兵部隊約200人が遼寧省丹東市の鴨緑江で浮き橋を設置する演習を行っているのが目撃された。浮き橋は兵力が川を渡る際に設置される。専門家は、渡河演習は北朝鮮で突発事態が起きた際、中国が兵力を北朝鮮に進駐させることを想定したものとみている。まさに、韓国にナイフを突き付けるような演習を行った格好だ。
これに先立ち、2004年7月にも日本のマスコミは、中国軍が鴨緑江で初の渡河演習を実施したと報じている。中国は北朝鮮の抗議にもかかわらず、こうした演習をたびたび実施しているとされる。
一方で、中国は最近、西海(黄海)で行われる韓米合同軍事演習に反対し、韓国に圧力をかけている。中国外務省の秦剛・報道局副局長は今月8日、「中国は外国の軍艦と戦闘機が黄海や中国近海に入り、中国の安全保障上の利益に影響を与える活動を行うことに断固反対する」と表明した。秦副局長は13 日、韓米が中国の反対に配慮し、演習を東海(日本海)で実施することを検討しているとの報道に対してすら、「既に明らかにしている通り、われわれの立場は明確だ」と述べた。自分たちが行ってもよいことを、他人にはやめろといっているに等しい。
今回の韓米演習は、中国を狙ったものではなく、哨戒艦「天安」が攻撃を受けたことに対する、対北朝鮮制裁の一環として行われるものだ。その点は中国もよく理解しているはずだ。
演習をためらう韓米両国政府や軍の態度も理解はできるが、残念な思いも感じる。今回中国の圧力に屈し、西海での合同演習を中止または延期すれば、中国と北朝鮮に誤ったメッセージを与えかねない。韓国の外交通商部報道官が述べたように、軍事演習は主権にかかわる問題だ。中国と北朝鮮が韓国の主権問題に介入できると考えるようになれば、大きな国家的不幸を経験しかねない。
欧州の小国は、中国の強い反発にもかかわらず、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマの訪問を受け入れる。主権に対する介入は絶対に認めないというメッセージを世界に向けて発しているのだ。国家の主権とはそうやって守られるものだ。
ユ・ヨンウォン軍事専門記者(政治部)
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
ダライ・ラマを受け入れないのはどの国家だ!南朝鮮だろ~が!!
今、中国がやっているのは、そのまんま朝鮮がやってきた事だ。