韓国の携帯電話は今後テレビが見られなくなるの?
韓国で「衛星DMB神話」崩れる
元社員らに対し仮差押申請
「2年前の構造調整で解雇された会社から、今度は自社株購入による借入金返済のための仮差押通知が来ました」
衛星DMB(デジタルマルチメディア放送)事業者TUメディア(SKグループ系列)の元社員は、「あのときは会社が本当に苦しかったため、文句も言わずに会社を去ったのに…」とため息をつきました。
衛星DMBが期待していた「大ヒット」の夢も水泡に帰しました。2005年5月、TUメディアが携帯電話でテレビを放送したとき、人々は興奮しました。
SKグループが携帯電話事業で大成功したため、衛星DMB事業も大成功するとみられていました。TUメディアの株価は、非上場にもかかわらず、一時1万ウォンまで(約760円)上昇しました。社員らは05年、会社から融資を受けて自社株・数千-数万株を購入しました。
しかし衛星DMBの業績は惨憺たるものでした。05年965億ウォン(約73億円)の赤字を計上し、06年と07年も連続で赤字でした。TUメディアは構造調整を選び、08年に50人が退職しました。
TUメディアの株式は現在、非上場株のネット取引サイトで1000ウォン(約76円)台で取引されています。社員らは数千万ウォン損をしたというわけです。また同社では、7年間無利子の会社融資制度がありましたが、今回の構造調整でリストラされた人たちはこれを返済しなければなりません。TUメディアは今年初め、融資金を返済していない元社員に対して仮差押申請をしました。
今では衛星DMBがヒットすると言う人はいません。09年末、TUメディアの役員8人のうち4人が同社株100-1656株を保有しています。