出張の前日、しばらく留守にするのでマリコさんにお願いした仕事の打ち合わせをした。これだけ面倒お願いしたらお礼しないとねと言ったら、ぜひチョコレートでと言い出した。
いいよ、チョコレートで特定のが欲しかったらメールして。そう言ってその場は終えたのだが、私は到着した日くらいしか自由な時間がなくその日は週末なので、出発前に慌てて彼女のスマホにもメールした。私用アドレスにメールするのは初めてなので、とても緊張した。
そうしたら、機内でとても丁寧なメールを貰った。〇〇様 丁寧なメールをいただき恐縮です。そんな文面で始まり、あとは都内のデパートで期間限定で売られただけの、非常にレアなチョコレートのことや、パリならどこで見かけたというような事が書いてある。そして最後に、勝手書きましたがご無理をなさらぬよう、出張お気をつけてという言葉が並ぶ。
文面から香り立つ気品、そして気遣い。文例集をコピーしたり、インドネシアの大統領の第四夫人のように怪しい敬語を操るのともちがう、本当のきれいな日本語。こんなメールは滅多にお目にかかれない。
すてきでおしゃれな女性はメール書かせてもこんなに違うのか。これには心から驚かされた。
娘はこんな女性に育てたい。