インド洋のアンダマン諸島のY-DNA Dタイプはなぜ黒人なのか?
Y-DNAは、男性系統の遺伝子である。
このうちDタイプは、日本人とチベット人のみに高頻度で見られるものである。(その他少数民族である程度見られる)
一般的にアフリカから日光の少ない他の地域に脱出するためには、ビタミンDが不足するので白い肌が必要である。
このため、もともと黒人だったホモサピエンスは、ネアンデルタール人との混血により白い肌を手に入れてはじめて出アフリカが可能になったとされている。
しかるにアンダマン諸島のY-DNA Dタイプは黒人である。なぜ黒人なのか。
これについてハッと気づいた。
南ルートでアフリカと同程度に日光が多いルートであれば、アンデルタール人と混血せずに黒い肌のままの集団でも移動が可能である。
おそらく、アンダマン諸島のY-DNA Dタイプは、ネアンデルタール人と混血せずに出アフリカした集団だ。
その場合、日本人・チベット人は、中東でネアンデルタール人と混血したか、中国南部でネアンデルタール人の親戚であるデニソワ人と混血して白い肌を手に入れたDタイプなのだろう。
デニソワ人については骨はシベリアで見つかっているが、現在のDNAは、中国南部やメラネシアで見られる。
メラネシアでは6%とある程度高い。このため、中国南部に分布の中心があったのではないかと考える。(あるいは、氷河期に中国南部に移動した。)
チベット人が、気圧の低い高地に適応できたのは、デニソワ人の遺伝子のおかげであるとの説もある。
日本人については、チベット人との分岐は7万年前と古く、同列には見なせない。
アンダマン諸島のY-DNA Dタイプが黒人だからといって、Dタイプの価値が下がることはない。
なぜなら、アフリカにいた時にはすべての民族が黒人だったのだから。
黒人のDタイプは、語弊はあるが生きた化石という意味で貴重な存在だと思う。