新緑を見に京都に行きました。今回は天龍寺の塔頭「宝厳院」。
2年半ぶりの訪問。前回は紅葉の季節だった。拝観料は500円。

策彦周良、1501年~1579年。上の肖像画は中国で描かれた作品、1541年
宝厳院の庭園は16世紀、策彦周良によって作庭され、江戸時代に京都の名所を収録した「都林泉名勝図会」にも登場する名園である。策彦周良は臨済宗の禅僧で、1537年と1540年、2度中国・明王朝に渡航した戦国時代を代表する知識人。
入ってすぐにお出迎えしてくれるのが、この蓑垣。ここのは上に木屋根が付くタイプ(因みにこれは2年半前の写真)。
蓑垣を過ぎると登場する枯山水の庭。玉石を敷き詰めた部分が彼岸と此岸を分ける「苦海」を表し、その向こうの築山が須弥山を表す。苦海には、海を渡る舟、彼岸に這い上がろうとする獣を表現した大小の岩を随所に配置している。
まあ、細かい話は置くとして、デザイン的に玉石を敷き詰めた枯山水はなかなかいい。
「獅子吼の庭」と呼ばれる宝厳院の庭園。獅子吼とは「仏が説法する」という意味で、庭園を散策し、鳥の鳴き声や水の流れる音を聴きくことで世の中の真理を感じ取る。確かにこの庭はそういう雰囲気にピッタリだ。青もみじ、苔、石や岩、その間を清流が音を立てて流れる。今は、紅葉の季節程には人も訪れない。ゆっくりとこの庭を満喫できた。
大きな岩が多く配置されている宝厳院の庭園。獅子岩が特に有名(写真は碧岩)。
本堂前の岩。ここで水が勢いよく流れ落ち、賑やかな音を立てていた。実に心地よい音である。
お抹茶と落雁のセットは400円。

そういえば、この庭は嵐山を取り込んだ借景回遊式庭園だった。しかし、木々が深く生い茂り、嵐山はよく見えない。
雑草取りをしていたおっちゃん。これだけの庭を手入れするのは大変だろう。ご苦労様である。
新緑の庭はやはりいい。でも、京都の寺院巡りは拝観料がbakaにならない。駐車料金も高いし(この辺では清涼寺の南にある駐車場が最も安いかな)、お金がどんどん消えていくのは辛いところである。