大同の南部にある長距離バスターミナル。ここから応県を目指します。料金は30元。ターミナル内は電気をほとんど点けていないので暗い。それはここだけでなく、他のターミナルも同じだった。
応県までは中型バスで行く。定時に出発しないのが中国だが、ここでも一悶着あった。乗客の一人と運転手がもめ出した。言葉が分からないので内容は分からないが、切符を持っていなかったのか?すると、上半身裸で肩に刺青を入れた男がバスに上がってきて、乗客を連れ出すのに一役買っていた。こういう役は駅員や警察ではないのか。結局、バスは15分程度遅れて出発。
応県の長距離バスターミナルに到着。1時間少々かかった。
この街では三輪タクシーが大活躍。自分もこれに乗って木塔を目指します。木塔まで10元。
三輪タクシーの乗り心地は悪い。おまけに道がガタガタ、デコボコなので尚更。道を曲がる時もかなり大きく傾く。車酔いする人には少々辛い乗り物だろう。
木塔前の通りに到着。ここは非常に良く整備されている。
遂に応県木塔とご対面。塔は右に少し傾いている。因みに、ここの寺院の名称は仏宮寺なので、「仏宮寺釈迦塔」が本来の名前である。
拝観料金は50元。まあ、この料金でも驚かなくなった。でもやっぱり高い。これに比べたら、韓国の寺院の拝観料は本当に安かった。ここを通過するとき、女性が応県木塔の冊子を売りつけに来た。20元だという。帰り際に買っておいた。
「応県木塔」、1056年建立、高さ約63m
歴史時代の中では、世界で最も高い木造建築である。4mの2重の基壇の上に63mの塔が建っている。この日の応県は天気が抜群に良かった。雲ひとつない青空に聳え立つ木塔は雄大で、迫力がありましたね。
塔は側柱、入側柱ともに八角形に立てられて連結され、二重環状の構造体となっている。5層に見えるが、この塔も間に暗層があり、実際は9層である。初層には裳階が付いており、その直径は30mに達する。初層側柱の直径でも23.5mある。暗層の側柱は下の側柱の柱径の半分だけ内側に立ち、その分だけ逓減するだけなので、上層まで幅が太く、骨太な印象だ。
いよいよ塔に近付くが、気持ちの高揚は全くない。事前に調べて、全く上に上がれないことを知っていたからである。以前は3層まで上がれたらしいが、今は初層の仏像を見ておしまい。
初層には11mの塑像仏像が鎮座している。後ろ側から写真を1枚。
裳階。初層の側柱と入側柱は厚い壁の中にあり、ほとんど見えません。正直言って、上に上れない応県木塔は少々つまらない。
上に上がれないので、購入した冊子の写真で我慢しよう。入側柱から3方向に梁が架けられ、側柱と連結されているようだ。こういう木組みを見ることが出来なくて本当に残念である。
これは暗層から撮った写真。大量の筋違いが見えるが、上の方は校倉状に木を組んでいるようにも見える。写真だけではよく分からないが非常に堅固そうである。いずれにせよ、中国の木塔や楼閣建築においては、このような暗層が構造的に重要な役割を果たしている。
塔を下から仰ぎ見る。組物の種類は約60種類だという。一番上の層の扁額には「峻極神工」と書かれている。これは明の皇帝・永楽帝の筆(1406年)。その下は「天下竒観」で、正徳帝の筆(1508年)。
現在、木塔の北側に新しい大雄宝殿を建設中。
帰りも三輪タクシー。応県の街はまだ発展途上国の風情を強く残しているが、雰囲気は明るく、悪くない。青空も綺麗でした。
帰りのバスの内部。中国の音楽が流されていたが、前のモニターを見て「ん?どこかで見たような・・・」
なんと、モーニング娘ではないか!モーニング娘が中国の歌を歌っているのである。それにしても強引な吹き替えだ・・・ここの乗客は彼女達が日本人であることを知っているのだろうか?
記念に1枚写真を撮ったが・・・すまん矢口、亡霊みたいになっちゃったw
あまり遅れずに出発したが、ガソリンスタンドに入っていくではないか。客を乗せたまま、のんびりと給油を開始。まあ、のんびりと行きましょう、という所かな。
終わり