浄土寺浄土堂(1194年)
東大寺南大門(1199年)
重源上人が日本に導入した異色の「大仏様(Daibutsuyou)建築」。浄土寺浄土堂と東大寺南大門は、その典型的な建物だけど、その源流が中国南方にあるらしいので行ってきた。行ったのは福建省。
福州市の鉄道駅(福州市は福建省の省都)。
もう9月も半ばだけど、行ったのは8月初頭。上海市→黄山市→福州市→龍岩市(福建土楼)→泉州市→中国新幹線で温州事故現場を通過w→上海市と巡る。充実した旅となった。
大仏様建築についてだが、まず見たかったのは福州市の郊外にある「旗山万佛寺」。ここの旧大雄宝殿が、大仏様と多くの共通点を持っているらしいので行ってみた。
これが旗山万佛寺。入口からして凄い金をかけている。古刹の雰囲気は全くなしw
内部は綺麗に整備され、物凄いデカイ鉄筋コンクリートの建物がいっぱい建っていた。本当に旧大雄宝殿があるのか不安になる。
でも、僧侶に聞くと、その建物は一番奥に建っているそうな。まあ、取り敢えずあるということで一安心。
そして、ついに見付けた。旗山万佛寺の旧大雄宝殿(石松寺大雄宝殿)である。
確かに、大仏様建築と多くの共通点があるのは見てすぐに分かった。挿肘木を重ねて軒を支える点や、一軒・鼻隠板付き、大仏様繰型に類似したものがあることなど。
旧大雄宝殿の組物は3手先の挿肘木。隅の部分は、同じ3手先の浄土寺浄土堂を思わせるものがある。
こちら、浄土寺浄土堂。
隅行方向には何段も梁が通っているが、これも浄土堂に似ている。これが膨らみのある梁だったら、もっと似ていただろうけど。


上から、旧大雄宝殿、浄土寺浄土堂、東大寺南大門。
東大寺南大門は6手先の挿肘木で、中途に斗が綺麗に並べられている。斗を綺麗に並べるのは、構造的にはあまり意味がないが、とにかく綺麗に並べ、整理感を出したいという要求からこうなったのだろう。
つづく