首相談話を決定、韓国「村山談話反復では真心が足りない」と不満の声
2010/08/10(火) 17:34
政府は10日、日韓併合100年を迎えるにあたり「痛切な反省と心からのおわび」を改めて表明する首相談話を閣議決定した。韓国メディア各社は、日本の総理が談話を発表すると報道。しかし、談話の内容については1995年の「村山談話」水準にとどまり「真心が足りない」と厳しい論調で伝えている。
談話では、アジア諸国への植民地支配と侵略を謝罪した「村山談話」を踏襲し、過去の植民地支配についての反省とおわびを表明。未来志向の日韓関係構築に取り組む姿勢を強調し、韓国が返還を求めている「朝鮮王朝儀軌(ぎき)」など、宮内庁が保管する朝鮮王朝文書を韓国に「引き渡す」方針を示した。
韓国メディアは、日本と韓国の交流が盛んになり友好的な関係構築が求められる中で、韓国国民の心情を考慮した日本政府の談話発表は「評価する価値がある」と報じている。
だが、併合条約の強制性や違法性に触れていないことや、「日本軍慰安婦」や強制労働問題に対する言及がないことから、村山談話と変わらないとの見方が多く、「村山談話の反復では『真情性』(韓国語で「真情」とは、いつわりのない気持ち、まごころの意)が足りない」「韓国の国民が望むのは形式的な謝罪ではなく、日本の真心がこもった謝罪だ」と厳しい声が相次いでいる。
文化財の引き渡しについては、文書全般の返還を示していない点で十分なものとは言えないものの、「言葉」だけでなく「行動」に移した点で評価できるとした。(編集担当:新川悠)
【中国人に聞く】日本政府が韓国に謝罪と文化財返還を約束した理由は? (単一回答)
1 両国の関係を強化し、北朝鮮問題の解決に対し連携を図るため。 36.80%
2 純粋に友好関係の意思表示と過去に対する謝罪。 20.26%
3 日韓間の歴史問題に終止符を打つため。 18.96%
1,2,3の全ての理由がある。 23.98%
【中国ブログ】首相談話による韓国への謝罪、中国人の見方
2010/08/10(火) 21:00
日韓併合100年を迎えるにあたり、日本政府は10日、「痛切な反省と心からのおわび」を表明する首相談話を閣議決定した。談話では、「未来志向の日韓関係を構築していきます」とし、「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明いたします」と明記した。
中国でも首相談話は大きな注目を集め、メディアが取り上げる一方で、ブロガーたちも自らのブログで持論を展開している。
ブロガーの趙白云飛(ハンドルネーム)さんは、これまで何があっても謝罪しようとしなかった日本人が首相の名義で謝罪したことに驚いたと語る一方、「国内の圧力のもと、菅直人首相が韓国に謝罪したのは殊勝なことである」と評価した。続けて、日本が首相談話を発表した理由について、ブロガーは、韓国国内の反日感情に考慮し、東アジア共同体のために韓国と良好な関係を築きたかったためと推測した。
また、ハンドルネーム雷鳴さんは、「日本人が韓国に謝罪し、文化財を返還するというが、それではいつになったら日本人は中国に謝罪するのか?」と疑問を綴る。ブロガーは、現在の日中関係におけるさまざまな問題を列挙したうえで、「いつになったら日本人は問題を解決し、中国に文化財を返還するのか?」と主張し、日本は中国にも謝罪し、文化財を返還せよと述べた。
一方、ハンドルネーム索健さんは、日本の首相談話の裏側には、米国の影があると推測し、「北朝鮮と中国に対応するため、米国は同盟国同士が緊密に結びついている必要があった」と推測。続けて、「政治的目的のある菅直人首相の謝罪を軽べつする」と述べている。(編集担当:畠山栄)