『軽い戦車は装甲が薄い』という認識の落とし穴
10式戦車についてよく言われる批判ですが、
「外国の主力戦車よりも20トン近く軽いので装甲が薄い」というものがあります。
重い方が装甲が強いという主張は、一見それっぽく見えるが、はたして本当だろうか?
戦車を軽くする2つの方法
戦車の重量を軽くするためには、どうすれば良いだろうか?
戦車を軽くする為には方法が2つある。
1つは、装甲自体を薄くする方法だ。
これは比較的簡単に実現できる方法で、戦車の防御力を犠牲にして、
軽くすることで輸送機などでの輸送を可能にする。
主に空挺戦車などがこれにあたるが、現在では殆ど用いられていない。
2つ目は、戦車を小型化する方法だ。
同じ装甲厚を持っていてもサイズが小さければその分、戦車も軽くなる。
10式戦車がこれにあたる。
10式戦車とM1A2 SEPの比較
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10式戦車の重量が軽い事が強い印象を与えるが、
M1A2 SEPと比較して、全長で41cm。全幅で42cm。全高でも54cmも小さいことがわかる。
正確な計算ではありませんが、これをそのまま立方体に直すとM1A2 SEPの約70%でしかありません。
この比率で重量を縮小計算すると、43.4tとなる。
43.4tは10式戦車の重量とほぼ同じになることがわかる。
仮に、装甲材料が全く同じと仮定しても、
この仮定のもとで装甲の厚さはM1A2SEPと同等以上となります。
さらに、10式戦車の場合、現状でも頑丈と言われた90式戦車から
20年分の装甲材料の研究が反映されているのです。