米海軍の最新鋭艦「USS Zumwalt」、砲弾の単価が高すぎて砲弾購入計画が難航
先月、就役となったUS Navyの最新鋭艦「USS Zumwalt (DDG-1000)」(ズムウォルト )に関して、搭載されている2基の主砲となる「155mm Advanced Gun System」の砲弾コストが高すぎて、主砲の運用に支障が生じていることが判った。
USN系の外郭団体「US Naval Institute」の調べで明らかとなったものとなる。
この砲塔用の砲弾は、Long Range Land Attack Projectile (LRLAP) と呼ばれているものとなる。
LRLAPは、厳密にはGPSによる精密誘導+ロケット推進器を備えたミサイルといった性格のものとなっており、砲身から発射されると誘導用の翼を展開し、ロケットの補助推力で精密誘導飛行を行うことによって100キロの射程を数メートルの精度で着弾させる能力をもったものとなる。
LRLAPは1発の費用が80~100万ドルと非常に高価なものとなっており、USNでは、当初、155mm AGS用に合計2000発(約20億ドル)の購入を行う方針を立ていたが、その後生じた防衛予算縮小の影響を受けて、現時点に至るまで正式は発注は行われていない。
USNでは、当初、予定していた2000発分のLRLAPの購入計画そのものを見直し作業を進めており、2018年度予算では90発分だけを購入し、LRLAPについては以後の追加購入は行わない方向に傾いている。
この決定が行われた場合、ズムウォルトの主砲は、当初購入分の90発を使い切ってしまった場合、発射できる砲弾がないこととなってしまうため、USNは、非誘導型などのより安価な砲弾に置換することが可能かどうかの検討も同時で進めている。
しかし、155mm AGSは、誘導型弾頭を使用することを前提にして設計開発が進められたこともあり、全てが完成した段階で改めて砲弾だけ非誘導型に変更することができるどうかについては、不透明なものとなっている。
http://business.newsln.jp/news/201611090331330000.html
