H3ロケット8号機に関する打ち上げ後記者会見
打ち上げは、打ち上げ-17sec付近で中断。その後中止となりました。
再打ち上げは 12月22日(月)10時30分~11時30分、 打ち上げ予備期間は2025年12月23日~2026年1月31日です。
JAXAが会見 H3ロケット8号機 打ち上げ緊急停止 12/17
今回のトラブルの原因について
バルブの開度が足りず窒素ガスの流量が不足
緊急停止原因: 打ち上げ時の冷却用注水の際、所定の冷却材(窒素ガス)の容量が不足していたため自動停止となった
ブローダウン方式に変更された冷却水注水設備には水タンクと加圧用の窒素ガスタンクがあり、双方をつなぐ配管には手動弁と空圧弁の2つのバルブが設けられています。手動弁は窒素ガスの流量を調整するために、総員退避前に規定の開度まで手動で調整されます。また、空圧弁は総員退避後のカウントダウンシーケンスに従って開放されます。今回の異常検知の原因は、このうち手動弁の操作に関連していたことが明らかにされました。
従来は手動弁のシャフトに取り付けられている開閉指示板の位置をスケールで測定しながらmm単位で開度を調整していましたが、暗い時間帯での作業も必要となることから作業性の向上を図り、今回のH3ロケット8号機の打ち上げからは治具を用いて確認する手順に変更されました。
従来の手順では開閉指示板の外側からスケールで測定していたため、開度確認用の治具も外側部分に当てて使用することが想定されていました。しかし、17日の打ち上げにともなう実際の作業では、開閉指示板の内側部分に治具を当てて確認が行われていたといいます。
開閉指示板の治具を当てる側は外側部分よりも内側部分のほうが数mm厚く、その分だけバルブの開度が不足したことで窒素ガスの流量が規定値に届かず(※)、結果的に冷却水の圧力が不足したことで異常検知につながりました。
※…規定値の毎分200立方mに対して、17日の実績値は毎分約150立方m。
従来通りの手順で開度設定を行ったところ規定の流量に達することが確認できたことから、8号機では実績のある従来の手順で開度設定が行われることになりました。開度確認用の治具については検討の上で改良を進めていくとしています。
また、治具の使用方法が想定と異なっていたことについては、変更後の事前検証や初回作業時の立ち会いといったケアが十分ではなかったことから、今後は検証試験の実施や手順書への適切な反映をはじめ、品質を保つ仕組みの徹底と改善を行っていくということです。
閉鎖状態 正常解放 今回の開度不足

開度確認用治具を用いる際に、装着位置を間違え内側の厚みのある部分に設置したため、その分開放が出来なかった
準天頂衛星システム「みちびき5号機」 /H3ロケット8号機打上げライブ中継 12/17中止時の中継

H3ロケット8号機 17日午前11時10分打ち上げ 種子島宇宙センター
12/15(月) 14:17配信 MBC南日本放送
JAXA=宇宙航空研究開発機構は、H3ロケット8号機を12月17日午前11時10分に種子島宇宙センターから打ち上げると発表しました。
打ち上げは当初、12月7日に予定されていましたが、JAXAは、ロケットの姿勢の制御に使われる装置に確認が必要な事象が認められたとして、延期していました。
ロケットには、カーナビなどに位置情報を提供する日本版GPS衛星「みちびき5号」が搭載されます。
H3ロケット8号機12月17日午前11時10分打ち上げ 準天頂衛星システム「みちびき5号機」搭載
2025/12/15
打ち上げが延期されていたH3ロケットの8号機は、12月17日(水)午前11時10分に種子島宇宙センターから打ち上げられることになりました。
H3ロケット8号機は、搭載機器に確認が必要な事象があったとして、12月7日の打ち上げが延期されていました。
JAXAは新たな打ち上げ日時を12月17日(水)午前11時10分に決定したと発表しました。
H3ロケット8号機には、日本版GPS衛星と呼ばれる準天頂衛星システムの「みちびき5号機」が搭載されます。
(JAXA H3プロジェクトチーム 有田 誠マネージャ)
「ある意味でこれでH3を磨くチャンスができたと捉えていて、こういった形でより信頼性を高めた形でしっかりと実績を積み上げてこの国の大事なインフラ衛星である【みちびき】を打ち上げたい」
準天頂衛星システム「みちびき」は、17日の5号機と2026年2月打ち上げ予定の7号機を加えて7機体制の運用となります。

打ち上げ重量:約4.8t
