『洪吉童伝』は、
1600年ころ書かれた最古のハングル小説で、
主人公洪吉童は韓国で最も有名な歴史的ヒーローである
物語
李王朝第4代世宗の時代、庶民は圧政に苦しんでいた。
洪政丞(ホン・ジョンスン。洪大臣)の子洪吉童は母親が侍婢(奴婢の女中)であったために虐げられ、父を父と呼ぶことすら禁じられてきた。
さらにその才気を憎んだ父の一番目の愛妾に命を狙われ、洪吉童は家を出る。道術を使う不思議な老人に弟子入りして、風を起こし雲を呼ぶ、神出鬼没の遁甲術を身に着け、その力で金剛山の山賊を従えて活貧党の首領となる。
人心を惑わす僧侶、不正をはたらく役人や庶民を苦しめる貴族を懲らしめ、奪った金品を貧しい人々に分け与える。庶民から義賊と賞賛される洪吉童を政府は逮捕しようと躍起になるが、分身を作って八道各地で同時に襲撃を繰返すため、どうしても捕まえることが出来ない。さらに正三品の官服に身を包んだ洪吉童は白昼堂々馬で役所に乗りつけ、権力に媚び諂う官僚を徹底的に嘲弄する。国王は洪吉童の力を認め、兵曹判書(国防大臣)に任命しようとするが、洪吉童はその要請を断って、部下とともに新天地を求めて海を渡る。猪島(チョド)で怪物退治をして二人の妻(鄭氏と白氏)を得て、その後、珒島(ユルド)国にたどり着き、その地の王族を征服して、やがて身分差別のない理想郷を作り上げた。
日本で言えば石川五右衛門や鼠小僧次郎吉といった義賊、あるいは海を渡ってジンギスカンになった源義経か、水戸黄門のような庶民の味方。李氏朝鮮時代の身分制と貧富の格差を風刺しているといわれる。映画や子供向けのアニメなどにたびたび採りあげられている。
分かったこと。
①世宗は圧政で庶民を苦しめた
②あの活貧団の名は小説由来だった