世界初の不燃性マグネシウム合金 熊本大が開発2012年04月19日
「KUMADAI不燃マグネシウム合金」を手にする河村能人教授=熊本大(小野宏明) 熊本大大学院自然科学研究科の河村能人教授(51)が世界で初めて、不燃性の高強度マグネシウム合金「KUMADAI不燃マグネシウム合金」(熊大不燃Mg)の開発に成功したことが18日、分かった。2001年に開発した「KUMADAIマグネシウム合金」(熊大Mg)や従来の難燃性マグネシウム合金と比べ、低コストで生産が可能で加工も容易なため、航空機機体や高速鉄道車両の新素材として世界の産業界から注目を集めそうだ。河村教授は20日、特許申請し、東京都内で概要を発表する。
マグネシウムは実用金属で最も軽く、資源量も豊富なため、世界各国が次世代素材として合金開発を進めている。しかし、熊大Mgなどのマグネシウム合金は550~600度で発火するため、産業界での応用が一部分野で制限されている。
河村教授によると、熊大不燃Mgの発火温度は1105度。国内の研究機関が開発した難燃性マグネシウム合金の850度や韓国の研究機関が3月に発表した780度を大きく上回った。社団法人「日本鉄道車両機械技術協会」(東京)の燃焼実験で「不燃性」の判定を得た。
常温での強度は熊大Mgより若干劣るが、超ジュラルミンと比べ1・4倍を確保した。
熊大Mgはマグネシウムに亜鉛と希土類イットリウムを混ぜた合金だが、熊大不燃Mgの添加元素は非公表。ただ熊大不燃Mgは高価な希土類を使わず、溶解や加工の際に高価で環境負荷が大きい防燃ガスが不要。製造コストは熊大Mgの3分の1程度で済む。安全に扱えるため生産設備のコスト削減なども期待されるという。
従来の熊大Mgは既に世界的な評価を得ており、米航空機大手のボーイング社や米自動車大手のゼネラル・モーターズ、日産自動車などが共同研究に乗り出している。県内では不二ライトメタル(長洲町)が量産工場を建設中。
河村教授は「産業応用という点では、熊大Mgよりインパクトの強い素材が開発できた。世界中の企業と共同研究の対象になりうると思う」と話している。(隅川俊彦)http://kumanichi.com/news/local/main/20120419002.shtml
韓国がまた引き離されましたw