日本野球界を代表する在日打者、張本さんの話。
日本には囁き戦術といって、打者に向かって独り言を言って打者の気を散らせる有名な野村捕手が居ました。
以前、サンデーモーニング(ニュース番組)で張本さんが、
「野村選手の囁き戦術が 鬱陶しいので、打つ真似をしてバットで殴った事がある。」
「野村さん 覚えているかなぁ?」
といかにも、やり返してやったぞという様子で語っていました。
さて野村捕手は何を囁いたのでしょうか?
さすが野村さん、その事を講演会でネタにしていました。
「昔のパ・リーグ゙にはいろんな個性的な選手が居ました。名前は出せないんですが、誰もが名前を知っている大物打者の話です。
彼と私とではチームが違ったんですが、どっちも若い頃からオールスターの常連だったんで そういった舞台では同じチームの一員として戦ったんです。
オールスターゲームが終わったあとはチームみんなで一緒に風呂に入るんですが、男ばかりですからみな前など隠さず堂々としたもんです。
ところがその件の大物打者だけはなぜかいつも前を隠す。 これがどうも気になりましてね。ある意味Catcherの職業病というやつでしょうか。
そこで私はある先輩と結託して、その選手が頭を洗っている隙に股間を隠してるタオルを奪い取ったんですわ。
すると そこには 小さな獅子唐(青唐辛子)が……。
その選手は顔を真っ赤にして逃げるように風呂から出て行きました。
それから何年も経って、互いにベテランと呼ばれる歳になって、その大物打者は球界を代表する打者になったのと同時に非常に態度のでかい打者になったんです。
私の囁き戦術なんかもまるで通じない。
そこで私はその若い頃の風呂場の一件を思い出し、こう囁いたんですわ。
『張本、お前は態度がでかいのに、あそこは小さいな』って。
そうしたら張本の顔が信号機みたいに真っ赤になって……。
その打席では効果があったんですが、次の打席では 空振りの 真似をして 私の頭をバットで殴りおったんですわ。
まあ、野球が大らかだった時代の話です」