日本の敗戦後、彼らの運命は苛酷だった。中国から戦勝国として蒋介石率いる国民党がやって来た。まずは、中国大陸部で始まった国共内戦の「財源」として台湾を利用した。台湾の経済は混乱した。
決定的だったのは、1947年の2.28事件だ。たばこを密売していた女性に国民党当局の取締官が暴行を加え、集まった群衆に発砲したことで亡くなった者も出た。大規模な抗議運動が発生し、公的施設のいくつかを掌握。反撃に出た国民党側は大規模な武力投入で弾圧。台湾人2万8000人あまりが消され・処刑されたとされるが、被害者の数は今なお定説がない。
日本の教育を受けた人、自らの努力で「日本社会の一員」としての将来への展望を得はじめていた人にとって、自分がいつ消されてもおかしくない状況だった。その後も、国民党による恐怖政治、いわゆる「白色テロの時代」が1987年まで続いた。
出演者は「日本は負けた。そうしたら、『さよなら』と帰っていっちゃった」と語る。そして、大陸から国民党がやって来た。酒井監督に、出演者の日本統治時代への記憶について尋ねたところ、「日本統治時代を、美化している面はあると思う」という。その後の時代がひどすぎたからだ。
「日本が負けたからしかたない」と涙する出演者もいる。撮影スタッフももらい泣きしたのだろうか。カメラに向かって「泣かないでください」と語る。敗戦で力を失った日本に見捨てられたことで人生が暗転したのに、目の前にいる日本人への気づかいを忘れない。こちらも目頭が熱くなる。
同じような戦後を過ごした台湾と韓国しかし両者の間には決定的に違いがある。日本を愛する国と憎み続ける国。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0707&f=national_0707_038.shtml
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