北朝鮮船、パナマで拿捕-ミサイル用レーダー積載か
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拿捕された北朝鮮の「Chong Chon Gang」号
パナマ当局は15日、キューバから北朝鮮に向かおうとしていた北朝鮮籍の船舶が武器を積んでいたとして拿捕(だほ)し、乗組員を拘束したと発表した。米当局者は、問題の積み荷が地対空ミサイルシステム用の高度な部品ではないかとみている。
パナマのマルティネリ大統領は15日夜、北朝鮮籍の「Chong Chon Gang」号が麻薬を積んでいる可能性を示唆する情報を受け検査したところ、砂糖のコンテナの下から「高性能ミサイルの入ったコンテナ」が見つかったと語った。
パナマのムリノ治安相は16日、ラジオ・パナマに対し、パナマの作業員たちが問題の積み荷をドックに無事に降ろそうとしていると述べ、この件は国連に引き継がれる公算が大きいと語った。国連はこの種の武器を申告せずに運搬することを禁じている。
同相は積み荷を見た後、「ミサイルかミサイル発射台、あるいは何かそのようなものに違いない。わたしは武器の専門家ではない(ので断定できない)」と語った。
米当局者らは同号がキューバで地対空ミサイルシステム「SA-2」用のレーダーを積み込んだとの考えを示した。
積み荷が武器だとすれば、北朝鮮が数少ない同盟国であるキューバからなぜそれを輸入しようとしたのかは不明だ。北朝鮮は長年、武器輸出事業を行っており、シリアやミャンマーなどにミサイル技術や武器を輸出している。
北朝鮮は今月、朝鮮戦争の休戦協定締結60周年の27日に大規模な軍事パレードを開催する見通しだ。
ロンドンに本拠を置く防衛・情報調査会社IHSは公表された写真に基づき、積み荷が地対空ミサイル「SA-2」用の迎撃レーダー「Fan Song(ファンソン)」だと特定した。
IHSのアジア太平洋アナリスト、ニール・アシュダウン氏は「改良を受けるために北朝鮮に向かっていた装置かもしれない」と述べた。さらに、北朝鮮は似たような種類の装置を使用していると説明し、「これらは高度防空システムのための装置だろう」との見方を示した。
ムリノ治安相は、パナマ当局者がこの船を追跡し始めたのは7月10日で、12日にパナマ運河に近づいた際、この狭い水路を使って船を追い詰め、拿捕した。
ムリノ氏によると、この船に乗り込み、臨検したのはパナマ海軍の兵士たちだった。船長は船が拘束された際に自殺を図った。乗組員たちは隠された積み荷を発見されないように暴れ、抵抗を試みたという。
米国務省の報道官は、この船が北朝鮮向けの「武器を運搬していたのなら国連安保理決議の違反になる」と述べた。
米当局者らは、積み荷が北朝鮮とキューバの武器貿易の増加を示唆しているとすれば懸念の種だと述べた。アナリストらは、キューバが武器運搬に果たした役割によって、対米関係改善を目指す動きが脱線しかねないとの見方を示している。