「2ちゃん」5万人の個人情報流出 「ビューア」利用者のアドレスやカード番号も
2013.08.26

有料利用者の個人情報流出が発覚した2ちゃんねる【拡大】
インターネット掲示板「2ちゃんねる」の利用者約5万人のメールアドレスなど個人情報が25日深夜から26日未明にかけて外部に流出していることが分かった。流出した情報にはクレジットカードや個人の氏名、住所、電話番号なども含まれている。
流出したのは、過去に2ちゃんねるに書き込まれた発言内容や掲示板(スレッド)を見られるシステム「2ちゃんねるビューア」の利用者の個人情報。メールア
ドレスや発言内容に加え、2011年7月から13年8月までに申し込んだ利用者には住所や氏名のほか、クレジットカード番号やセキュリティーコードも流出
しているとみられる。
2ちゃんねるビューアの運営会社は26日朝、「該当範囲及び原因につきましては現在調査中です。お客様には大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません」と公式サイトに掲載したが、のちに削除した。
同ビューアは、時間が経過して見られなくなった過去の掲示板を閲覧できたり、掲示板に書き込みする際の制約が減ったりする利点から最近、利用者が増えてい
た。クレジットカード利用者は年間33ドル(3234円。1ドル=98円で計算)、ビットキャッシュ(電子マネー)では3600円を支払うことで利用でき
る。
2ちゃんねるでは、掲示板に個人情報や企業の内部情報が書き込まれて問題化することは珍しくないが、書き込んだ人の個人情報が大規
模に流出したのはこれが初めてとみられる。すでに掲示板上では同ビューア利用者の個人情報が相次いで書き込まれており、2次被害が懸念されている。
2ちゃんねるでは、開設者で元管理人の西村博之氏(36)が、掲示板の管理事業を譲渡した後も広告収入を受け取り、東京国税局から約1億円の申告漏れを指摘されていたことが24日に明らかになったばかり。
一連の情報漏れについて、「2ちゃんねる宣言」(文芸春秋)などの著書があるITジャーナリストの井上トシユキ氏は、「銀行などしっかりしている金融機関
でも顧客の個人情報の流出は少なくない。だから、利用者は、ネット上での情報管理は完璧ではないと認識した方がいい」と指摘する。
「流
出した情報はネットの世界で次々と転売されていく。それを入手した悪意ある者が迷惑メールやサクラのメールとして送りつけてきたり、なりすまして商品を購
入したりするようなことも起きる。ネットに対しては、(現実の世界よりも)より慎重に向き合わないといけない」(井上氏)。対策が急がれる。