『大長今』に出てくる宮中の台所、100年ぶりに復元(1)
2013年09月17日14時27分
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12日、ソウル景福宮(キョンボックン)の焼厨房(ソジュバン、宮中の台所)復元現場でシン・ウンス大工長が大工らと作業過程を話
しあっている。作業中の場所は外御厨子所の屋根で、現在、外焼厨房の屋根は60%、内焼厨房の屋根は80%ほど工事が進んでいる。生物房(センムルバン)
は年末から工事を始める。
朝鮮時代の王は普通、一日に5食を食べた。12膳の朝食(午前10時)と夕食(午後5時)のほかに午前7時には白米のおかゆとおかずが置かれた食膳を、午後1時と夜9時には麺を主とした飯果床を食べた。
秋夕(チュソク、中秋)のような名節の宮中宴会では、新米で作られた松餅(ソンピョン)や里芋汁、さまざまなナムルなどが40皿以上 出される大規模な祝宴が準備された。だがソウルにある朝鮮時代の5大宮廷には、宮女たちが王のための食事を作った厨房が一つも残っていない。戦乱と日帝強 制占領期間を経ながらほとんどが焼失したり取り壊されたりした。
景福宮(キョンボックン)では今、日帝強制占領期間に無くなった王室の台所「焼厨房(ソジュバン)」を約100年ぶりによみがえらせ る工事の真っ最中だ。第2次景福宮復元計画の1つで、合計137億ウォン(約12億6000万円)を投入して建物17棟を復元する。2011年9月に始 まった工事は現在65%程度進んだ。来年秋になればドラマ『大長今(テチャングム、日本タイトル・宮廷女官チャングムの誓い)』の舞台になった宮廷の厨房 が姿を現す予定だ。
◆王と王妃のための専用厨房=ドラマのおかげで「水剌間(スラカン、水刺=供御・王の食事)」という単語がよく知られるようになった が、過去の文献などでは「焼厨房」という名称が主に使われた。「厨房」という単語に火をたくという意の「焼」を付けたのだ。景福宮には食事を作る焼厨房が 色々な場所にあったが、康寧殿(カンニョンジョン、王の寝殿)と交泰殿(キョテジョン、王妃の寝殿)近くにある焼厨房が最も規模が大きかった。王と王妃の ための食事はもちろん進宴(チンヨン、慶事に宮中で催した宴)・進饌(チンチャン、進宴よりも簡素な宴)などの宮廷の祝祭のための食事が作られた場所だ。
現在復元中の焼厨房は、壬辰倭乱(文禄の役)の時に火災で消失して高宗(コジョン)年間の1865~1868年に景福宮再建の際に再 び建てられた。以後、日帝が1915年の「朝鮮物産共進会」開催のために取り壊したと推定される。約3300平方メートル(1000坪)に及ぶ焼厨房は、 工事前は芝や木で覆われていて、標識木だけが残っている状態だった。国立文化財研究所が2004~2005年に実施した発掘調査で地下排水路や煙突の跡、 井戸の場所などが確認された。
『大長今』に出てくる宮中の台所、100年ぶりに復元(2)
2013年09月17日14時28分
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1605年、老人たちの長寿を祝うために行った祭りの風景を描いた『宣廟朝諸宰慶寿宴図』の一部分。宰相たちは酒卓を前に置いて公演を見ており、野外につくられた臨時の台所では男料理人の待令熟手(テリョンスクス)が食事を作っている。(写真=文化財庁)
◆男性料理人も活躍=焼厨房は、内焼厨房と外焼厨房、生物房(センムルバン)に分かれている。王と王妃の寝殿と近いところに食事を作る内焼厨房があっ
て、そのそばには宮廷の祝宴を担当する外焼厨房がある。生物房は食事以外のデザートや茶菓などを専門に担当した。
建物の形態は、1880~1890年代に描かれた景福宮の図面や1907年の「北闕(プックォル)図形」などで確認されている。広い 板の間を中心に、かまどがある台所や食事を整えるオンドル部屋、宮女らがいた行閣(長屋)がコの字形に並んでいる。工事の責任を負っているシン・ウンス大 工長(重要無形文化財第74号)は「宮廷の一般行閣とは大きく異なっていない構造だが、台所が大きくてオンドル用煙突のほかに台所用の煙突を別に設けてい ることなどが特徴」と話した。
宴会で大量の食事を作る時は、コの字型の建物の中の広場に臨時にテントを張って野外台所をつくった。平常時の食事は焼厨房の宮女らが 準備したが、祝祭がある時は待令熟手(テリョンスクス)と呼ばれる専門の男性料理人が数十人ずつ宮中に入って食事を作った。朝鮮時代末から大韓帝国までの 時期、働き口を失った熟手らが市中に出て行って高級韓国料理店の料理人になり、宮中の宴会の食事が一般に知られることになった。
◆体験可能な空間として=建物の工事が終われば内部を整える過程が残っている。1795年、正租の母親である恵慶宮洪氏の還暦祝いを 記録した『園行乙卯整理儀軌』などをベースに、当時王室で使われた台所用具を考証して焼厨房を整える計画だ。銀食器や銀のスプーンと箸、白磁の平鉢、鋳鉄 の大釜、漆盆など無形文化財の匠らが手がけた最高級の作品が並ぶ。文化財庁宮陵文化財課のチェ・イテ課長は「『大長今』をはじめとする韓国の史劇や食事に 惚れこんで故宮を訪れる外国人観光客が宮廷料理を直接体験できるような生きた空間にする計画」と話した。