ウォークマン(WALKMAN)は、
ソニーが1979年7月1日に発売開始した
携帯型ステレオカセットプレーヤーのブランド名である。
その後、ソニー製各種ポータブルオーディオプレーヤーのブランド名に引き継がれ、音楽性能を強化したソニーモバイルコミュニケーションズ製携帯電話の名称にも用いられている。
場所を選ばず、いつでもどこでも音楽を聴くことのできる製品は画期的で、世界的に大ヒットした。
それ故に「ウォークマン(WALKMAN)」は長らくポータブルオーディオの世界的代名詞であった。
概要
もともとはポータブルモノラルテープレコーダーの「プレスマン」から録音機能を省き、ステレオ再生用ヘッドに置き換えステレオの再生に特化して誕生したものだった。
初代モデル「TPS-L2」にはその余った内蔵マイクや録音回路を生かし、外部の音を拾いヘッドフォンで モニタできるというホットラインと呼ぶボタンがあった。
初代モデルはヘッドホンを2台接続でき2人で同時に音楽を聴くことができたが、相手に話しかける際 にボタンを押すことで双方がヘッドホンを外さなくても会話できることから、2人の会話を繋ぐ意味でホットラインと名づけられた。
発売当初はマスコミの反応が芳しくなく、新聞掲載もごくわずかだったために、発売1ヶ月での売上はわずか3,000台に留まっていた。
しかし、宣伝部や国内営業部隊のスタッフらによる広告・宣伝活動により、当時の若者たちの間に評判が広がり、8月に初回生産の3万台を完売すると、供給が需要に追い付 かない状態が年内いっぱい続いたという。
商標について
- ウォークマンの商品名は、当時流行していたスーパーマン、TPS-L2のベースとなったプレスマン、「屋外へ持ち出して、歩きながら、動きながら楽しむ」というコンセプトをもとに、当時の若手スタッフによって考え出された。
- 日本では最初からウォークマンの商品名で発売されたが、文法に合わない和製英語であるウォークマン(Walkman)を避けて、海外では当初他の商品名で発売された。アメリカではウォーク・アバウツ=歩き回る、ラン・アバウツ=走り回るからの造語で「サウンド・アバウツ Sound about」、イギリスでは密航者 を意味する「ストウアウェイ Stow away」、スウェーデンでは「フリースタイル Free Style」の商品名で発売された。しかし、来日した音楽家らによって日本からウォークマンが土産として“輸出”され、オピニオンリーダーである彼らの口 コミにより日本国外でも「ウォークマン」の知名度が高まったことから、1年も経たずにウォークマンに統一された。黒木靖夫によると、この判断には、当時の社長盛田昭夫の独断的な決定があった。
- 2002年、オーストリア最高裁判所は「ウォークマン」がポータブルオーディオプレイヤーの一般名称と化しており、ソニーは商標権を失っているとする判決を下した。現在でもオーストリアにおいて、ソニーは「ウォークマン」の商標を独占使用出来ない[11]。
- 日本では、登録商標(第1647338号ほか)である。