大統領府、主要施設写ったグーグルの衛星写真を放置
グーグル側、ホワイトハウスや英国の首相官邸についてはセキュリティーに配慮
韓国は写真の修整を要求するも現時点でグーグルの対応はなし
韓国大統領府は3日、北朝鮮の無人機が撮影した大統領府の全景写真が朝鮮日報に掲載されたことについて「国家保安目標施設管理指針の 違反」として削除を要求した。ところがグーグルの高解像度衛星写真サービス「グーグルアース」にも、2005年から大統領府を含む韓国国内の主要保安施設 の衛星写真が掲載されており、これらは今回朝鮮日報に掲載されたものよりも解像度が高い。
一方、米国のホワイトハウスやペ ンタゴン(米国防省)、英国の首相官邸があるダウニング10番街、日本の首相官邸、フランスの大統領官邸であるエリゼ宮殿などは、セキュリティーに配慮し て実写ではなく3次元グラフィックとなっている。そのため韓国政府に対して「セキュリティー意識が非常にずさんなのではないか」という指摘が相次いでい る。
大統領府の閔庚旭(ミン・ギョンウク)報道官は3日のブリーフィングで「(朝鮮日報が掲載した写真は)敵の軍にとって 軍事目的としての転用が可能であるため、国家保安目標施設管理指針違反だ」と指摘した上で、問題の写真を削除するよう要求した。しかしグーグルアースに掲 載されている保安施設の写真については、韓国政府は2005年にサービスが始まった直後からグーグルに変更を要求してきたが、今のところ修正は行われてい ない。グーグルとの交渉を担当している国土交通部(省に相当)は「韓国企業は国内のセキュリティー規制により制裁を受けるが、米国企業であるグーグルに対 しては制裁を行う方法がない」と語る。
しかし韓国政府への対応とは異なり、グーグルアースは英国やフランスの重要施設につ いては写真ではなくグラフィックを掲載している。ホワイトハウスも当初は解像度の低い写真が掲載されていたが、今では建物や周辺の道路、街路樹、庭など全 てが写真でないグラフィックに替えられている。
この問題についてグーグル・コリアは「ホワイトハウスなどは世界のランドマークでもあるため、グラフィック処理が施された」とコメントしている。