
潜水艦救難艦「ちはや」 ASR-403
●Spec
●基準排水量:5450t/満載排水量6900t
●主要寸法:全長128.0m×幅20.0m×深さ9.0m×喫水5.1m
●エンジン:ディーゼル2基2軸 出力:19500PS
●速力:約21kt
●乗員:約125名
●主要装備:深海救難艇DSRV(Deep Submergence Rescue Vehicle)×1、無人潜水装置ROV(Remotely Operated Vehicle)×1、水中昇降室PTC(Personnel Transfer Capsule)×1、深海潜水装置×1、海底調査装置×1、自動船位保持装置(バウ・スラスター、スタン・スラスター)
●平成8年度計画による大型潜水艦救難艦で「ふしみ」の代替艦として、潜水艦救難母艦「ちよだ」をタイプシップに設計されています。
●「ちよだ」よりも艦型が大型化し、速力も4ノット速くなっています。また造波抵抗を減らすため、艦首はバルバス・バウになっています。ただ、タイプシップである「ちよだ」に比べ、潜水艦母艦的機能は縮小されています。
●潜水艦の乗員を救助するための主な装備としては、深海救難艇DSRV(Deep Submergence Rescue Vehicle)、無人潜水装置ROV(Remotely Operated Vehicle)、水中昇降室PTC(Personnel Transfer Capsule)があります。
●艦橋後方の半レベル高い位置に救難指揮所RIC(Rescue Infomation Center)が設けられ、救難作業の指揮能力が向上しています。
●深海救難艇(DSRV)揚降用のセンター・ウェルに艦底閉鎖装置を設けたことにより推進効率は大幅に向上しています。
●救助した遭難潜水艦乗員80名分の収容が可能で、減圧室などの潜水病防止治療の設備。また計画時に発生した「阪神淡路大震災」の影響を受け、災害派遣時の医療支援能力も強化されており、医務室の他に手術室やレントゲン室まで備えています。
●洋上で停泊して救難作業を行うため、艦の姿勢の自動保持装置として、艦首にバウ・スラスター、艦尾にはスタン・スラスターが備わっています。
●平成13年、ハワイ沖で米原潜と衝突し沈没した、愛媛県立宇和島水産高校の漁業実習船「えひめ丸」の引き上げ作業を支援しています。

深海救難艇(DSRV:Deep Submergence Rescue Vehicle)。
自在に潜航でき、事故潜水艦と艇の底部ハッチでドッキングし、相互の乗員、潜水艦乗員が海中に出ずに行き来できる。「ちはや」の艦底閉鎖装置を開閉して、艦底から直接海中に吊り降ろされて発進し、救難に向かう。

深海救難艇の格納庫。艇は床部のレールで移動される。

深海救難艇尾部

無人潜水装置。前方に2本のロボットマニピュレーターを備えている

深海潜水装置。
救難ダイバーを450mの深海に潜らせることができる深海飽和潜水のための与圧・減圧施設


深海潜水装置の内部居住区。ここで時間をかけて与圧・減圧を行う。左手前にはトイレが見える

船体内食堂

尾部上甲板。天井上はヘリコプター甲板