「乗務員の退避は最後。みんなを助けた後に私も行くから」。韓国の旅客船セウォル号の沈没事故で、おびえる乗客を最後まで励まし続け、自らは犠牲となった女性乗務員パク・チヨンさん(22)に称賛が集まっている。乗客を置いて逃げ出した船長らの行動と対照的だったこともあり、韓国社会の関心を引きつけている。
報道によると、パクさんは16日午前、傾き始めたセウォル号の3階食堂付近にいた。直立できない状況で悲鳴を上げる修学旅行中の高校生らに、パクさんは救命胴衣を次々と着せていった。時間の経過とともに船体がさらに傾き、船内にパニック状態が広がっても、パクさんは「安心して。みんな救出されるから」と笑顔で鼓舞し続けた。
「早く海に飛び込んで!」。こう叫んだ直後、パクさんの姿は見えなくなったという。生徒らは漁船などに救助される一方、パクさんは遺体で見つかった。パクさんがセウォル号の運航会社に入社したのは約2年前。父を病気で亡くし、残された母と妹を経済的に支えようと、1年前に入ったば かりの大学を休学。親戚の紹介で非正規職員として船乗りの世界に飛び込んだ。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140421/kor14042119490013-n1.htm
ご冥福をお祈りいたします。