シンガポールで横行「インド人と中国人入居お断り」…家主の多くは中華系
本コラムではこれまでから、衣・食・住も“エンターテインメント”であるとの認識から、中国のトンデモ食材を使った極悪食品の問題やマネキン人形の妙なリアル化などについてご紹介してきましたが、今回は「住」にまつわる話題をご紹介いたします。
最近は、米プロバスケットボールNBAのロサンゼルス・クリッパーズのオーナー、ドナルド・スターリング氏(80)が黒人に対する人種差別発言を行ったと して、リーグからの永久追放処分と罰金250万ドル(約2億6000万円)を科され、クリッパーズも売却されることが決まったり、サッカーのスペイン1部 リーグ、バルセロナのブラジル代表DFダニエウ・アウベス選手(30)がビリャレアル戦で観客からバナナを投げ込まれるという人種差別行為を受けました が、当人はそのバナナを皮をむいて平然と食べ、試合に臨むという侠気(おとこぎ)を発揮。一方、ビリャレアルの本拠地のスタジアム「エル・マドリガル」 は、バナナを投げ込んだ観客に生涯入場禁止処分を課すなど、人種差別問題が世界的にクローズアップされていますが、そんななか、いま、アジア諸国で新たな 人種差別問題が物議を醸しています。
5月1日付英BBC放送などが報じていますが、最近、シンガポールでインド人と中国人の入居を拒否する不動産物件が増加。「人種差別ではないのか」との論争に発展しつつあるというのです。
BBCによると、4月24日時点で、大手の不動産入居者募集サイトには「No Indians/Prcs」と表記された広告が160以上もあったそうで す。ちなみにはIndiansは読めば分かりますがインド人のこと。PRCとはPeople’s Republic of China=中華人民共和国の ことで、要は「インド人と中国人お断り」ということですね。
そして、こうしたお断りを載せている不動産は中級クラスの一般人向けの物件に多くみられるといい、結構深刻な問題を生み出しています。
BBCは、英国に8年間住んだあと、2012年にシンガポールに引っ越し、家探しをした土木技師、スニルさんの残念な体験を紹介しています。
「不動産の賃貸広告を出していた複数の家主に電話しました。別に不安はありませんでした。私の英語は西側のアクセントですしね。ところが彼らは私の名前を 聞いた瞬間『申し訳ありませんが、あなた方には部屋を貸していません』『申し訳ありません。インド人に貸す部屋はありません』と言われたんです…」
スニルさんは少なくとも4物件の大家から入居を拒否されました。
「それにそもそも、私はインド人じゃないんです。スリランカ人なんですよ。だからインド人みたいに部屋の中で料理したり食事したりしません。大抵、外にいますよと説明したんですが、彼らは聞く耳を持ちませんでした」
結局「もうめんどくさくなったので、インド人の家主に連絡したところ、すぐに部屋を見せてもらえることになりました」とスニルさん。
それにしても、インド人を拒否するだけでなく、名前だけでインド人っぽいからと入居を拒否するとは、尋常ではありませんね。現在、こうした問題でシンガ ポールの外国人労働者がどれほどの悪影響を受けているかについては、はっきり分かっていないようですが、幾人かの海外からの居住者は、さまざまなレベルの 差別を経験したと明かしています。
ではなぜ、インド人と中国人が家主から嫌われるのでしょう。その理由について、とある不動産業者はBBCに対し「彼らは家の中の整理整頓や美化に熱心ではないからです」と説明します。
「彼らの多くは週に1回も部屋を掃除しません。そのうえ、カレーや中華のような油を多く使うコテコテの料理を部屋で作るので、(壁や床に)ホコリや油が長 い年月をかけて積み重なっていきます。そして中華やカレーは多くの香辛料を使いますから、部屋にそれらの臭いが染みつきます。そのうえ、インド人や中国人 はモラルが低いので、部屋を(知人などに)又貸しする恐れがありますからね」
そしてこの不動産業者は、彼らに物件を貸さない理由をこう明言します。「清潔さに対する考え方と文化(の違い)が(彼らを拒否する)非常に強い要因ですね」
別の不動産業者も、大家たちは、インド人や中国人は部屋を綺麗に使うという概念を持っていないため、できれば彼らに部屋を貸したくないと思っていると話しました。
こうした状況について、インドのヒンズー教団体USHのラジャン・ゼッド会長は、シンガポールのトニー・タン大統領(74)リー・シェンロン首相(62)に対し、インド人への差別を無くしてほしいと呼びかけました。
ちなみに、シンガポールという国は多民族・多宗教国家で知られています。人口構成をみると、中華系が最も多く74%。次いでマレー系13%、インド系9%、その他が3%の順です。
また、永住権や就労ビザを積極的に発行するなど、移民の受け入れの積極化でも知られ、全国民の90%が持ち家である一方、賃借人の多くは移民といった外国人です。とはいえシンガポールの労働力の約3割は彼らのような外国人の労働力が担っています。
ところが、そうした外国人の移民の増加によって近年、物価や住宅価格の上昇を招いているとの非難が増加しています。ロイター通信など複数の欧米メディアに よると、実際、昨年12月には、インド国籍の男性労働者がバスにはねられて死亡したのを機に、インド人街で暴動が起こりました。
シンガ ポールで暴動が起きるのは約40年ぶりとあって、民族間の対立や外国人労働者の急増を背景とする移民問題などが改めて論議される事態となり、シンガポール 国立大学のビルフェール・シン准教授(政治学)は12月9日付米金融経済系通信社ブルームバーグに「これまでになかったことで、(外国人労働者や移民問題 に関する)分水嶺(ぶんすいれい=重大な転機)となる出来事である」と懸念を表明しました。
外国人や移民に対し、かつてない厳しい目が注がれていることも「インド人と中国人お断り」の原因のひとつともいえそうですが、実は、インド人移民の入居拒否の理由となっているカレーに関しては、数年前に興味深い出来事が起こっているのです。
2011年8月16日付英紙デーリー・テレグラフ(電子版)などが報じていますが、シンガポールに引っ越してきた中国人移民の一家が、隣のインド人家族がしょっちゅう作るカレーの香りにキレ、地元のコミュニティー調停センターに「何とかしてくれ!」と申し立てたのです。
申し立てを受けた調停センターは、このインド人家族に「カレーを作るのは、隣の中国人一家が不在の時だけにすべし」という裁定を下したのですが、もともと カレーはシンガポールの国民食であるうえ、近年、急増する中国人移民を快く思っていなかったシンガポールの人々が「中国人家族はシンガポールの生活様式や 食文化になじむべきだ」などと、この裁定にぶちキレ。
ネット上では「みんなでカレーを作ろうキャンペーン」が巻き起こり、約4万人がこれに賛同する騒ぎが起きたのです。
カレーがシンガポールの国民食なら、カレーで部屋をコテコテにするのはインド人だけではないはずです。そうなると、インド人にだけ日常的なカレーの調理を 理由に入居を断るというのは矛盾します。また、中国人に対して中華料理で部屋をコテコテにするからと入居を断るのも、どうやら中国人の移民が嫌いなので理 由を後付けした感じがしますね。
そして、もっと興味深いのは、シンガポールの家主の多くは中華系、つまりシンガポールで生まれ育った中国 人なのです。彼らはインド人のことも小馬鹿にしていますが、本土から移民としてやってくる同胞の中国人たちのことも「単純労働しかできない格下な奴ら」と 小馬鹿にしているのです。だからどちらの人種も基本、自分たちの物件には入居させたくないので、テキトーな理由を付けているのです。いやはや。
最近では、シンガポール以外でも不動産の入居に関する人種差別が顕在化しています。BBCは昨年10月、ロンドンで、複数の不動産会社が家主の意向を受け、アフリカ系カリブ人の黒人に部屋を貸さないよう裏工作を行っていた一件を報じています。
とはいえ英国では、不動産の売買や賃貸に関し、民族や国籍で差別することを法律で禁じていますが、シンガポールではそうした法律はまだ完全には機能していません。
しかし学識経験者たちは、シンガポールでも今回の一件で、法整備が進み、こうした不動産の賃貸を巡る差別は次第に無くなっていくだろうと予想しています。
それにしても、右も左も分からない同胞に手を差し伸べるどころか、「われわれとは格下」と平気で差別し、難癖つけて自分の不動産物件への入居を拒否するというシンガポールの中国人には、恐怖を感じます。
これは、日本以外の国で先進国の大都市で暮らしたことがある人ならば
理解できなくはないと共感は多少あるのではないかと思う。
彼らは、正直に言えば街を汚す天才と俺個人は思う。特に中国人は、
本当に公共道徳という考えがそもそも無いのではないかという気がする
くらい街を汚しても何とも思わない人が多い。
インドは国内どの都市を観ていればわかるし、他国大都市のインド人街も正直
清潔感があるとは全く言えない。何より、カレーの匂いが部屋中に染みつく
のだから、大家さんもいくら賃貸に出しているとはいえ結局自分の財産だから
匂いが強く残ることは嫌うだろうねw