(朝鮮日報日本語版) 【社説】今度は遺族の支援に全力を尽くせ
朝鮮日報日本語版 5月16日(金)11時22分配信
全羅南道珍島郡彭木港の防波堤では、今も海を見詰めながら息子や娘の名を呼ぶ行方不明者家族や遺族の声が聞こえる。彼らは「髪の毛1本でもいいから、ど
うか早く出てきてくれ」「もう家に帰ろう」など悲痛な思いを口にし続けているが、中には体に疲労がたまりその場で倒れるケースも見受けられる。京畿道安山
市内の葬儀場では、今回の沈没事故で犠牲となったある壇園高校女子生徒の兄が「妹の最後だけはかわいらしく送り出してやりたい」と言って、遺体に口紅を塗
る光景も見られた。その兄のつらい心情は本人でなければ到底想像もできないことだろう。
旅客船「セウォル号」が沈没してから16日でちょうど1カ月となった。行方不明者家族や遺族にとってこの1カ月は、まさに地獄のような日々だったに違い
ない。目を閉じてじっとしていても、「その場で待機してください」という船内放送を信じ、沈みゆく船の中でただひたすら待っていた子どもたちの姿を想像せ
ずにはいられないはずだ。数日前には犠牲となった壇園高校生徒の保護者2人が、相次いで自らの命を絶とうとした。10代といえば心も体も毎日のように成長
を続ける時期だ。親にとってはそれを見詰めることが人生の全てと言っても決して過言ではない。その親たちは今後一生、愛する子どもと会えないまま生きてい
かねばならない。今回の事故により、壇園高校2年生の生徒338人のうち250人が死亡あるいは行方不明となった。生き残った生徒たちにとっても、地獄の
ような船内で自分だけが生き残り、友人たちが犠牲になるというその厳しい現実を受け入れるのは非常につらいはずだ。
遺族や生存者たちは今後、事故前に生活してきた世界とは完全に違った世界で生きていかねばならない。船が沈みゆく瞬間に何もしてやれなかったという自責
の念は、親たちにとって残りの人生を拷問にも等しいものに変えてしまうだろう。生存者と遺族はすでに、事故の記憶が心身のストレスとなる慢性の心的外傷後
ストレス障害(PTSD)に苦しんでいる可能性が高く、この症状はもしかすると一生続くかもしれない。2003年に発生した大邱地下鉄火災の2カ月後、負
傷者129人の状況について調べたところ、その半数がPTSDとの診断を受けた。この症状が進むと心を完全に閉じ、恨みや怒り、自責の念などで自らを苦し
めてしまう。その結果、ひどい無気力状態となってアルコールに依存し、これに家庭崩壊といったケースが重なることもある。そのため遺族や生存者が日常の生
活に戻れるようにするには、周囲からの支援が何としても必要になってくるのだ。
政府は先日、安山市内に「精神健康トラウマセンター」を開設し、遺族や行方不明者家族らを対象にカウンセリング治療に取り組んでいる。同センターによる
と、遺族の3分の1はすでにPTSDのハイリスク群に分類されているという。遺族への治療を支援するため韓国にやって来たイスラエルの心理治療専門家は、
一人の患者に対してカウンセラーが何度も交代するのは良くないと警告している。自らのつらい思いを全て吐き出させるには、一人の担当者がその患者をずっと
担当し続けなければならないという。それにはカウンセラーの数を大幅に増員する必要がある。ニューヨーク市は2001年の9・11テロ事件後、被害者だけ
でなく目撃者に対しても無料で治療を行ってきた。
遺族の中には子どもを先に死なせたショックで、今なお仕事に復帰する気力を失っているケースもある。そのような遺族には生活を維持できるよう支援をしな
ければならない。政府は職場に復帰できない遺族を対象に、今月8日から緊急の生活資金援助を開始した。しかしその額は4人家族の場合月額わずか108万
ウォン(現在のレートで約10万7000円、以下同じ)で、それも最長6カ月という期限が設けられている。2010年の哨戒艦「天安」爆沈事故の際には、
全国の一般市民や企業などからおよそ395億ウォン(約39億1300万円)の寄付が集まり、これによって同年11月に「天安艦財団」が設立された。この
財団は犠牲となった46人の兵士の遺族らに5億ウォン(約5000万円)を支払い、残りは運用して遺族を対象とした奨学金や、生き残った58人の社会復帰
支援などに使われてきた。
遺族への支援にはまず政府が前面に立つべきだが、企業や病院、宗教団体、市民団体なども自発的に支援に乗り出すべきだろう。生きる気力を失った遺族に対 し、決して一人ではないことを伝え続けねばならない。犠牲者たちは皆、無念の思いを抱いてこの世を去った。韓国社会がその遺族のつらい思いに共感し支援で きなければ、遺族の苦しみは今後ますます大きくなることだろう。
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最終更新:5月16日(金)11時25分
そんな支援とかするから、現実を見ようとしないで、グダグダといつまででも居座るんだよ。
自己憐憫だと思ったが・・・自己陶酔だな~
http://www.youtube.com/watch?v=5TDVrb_FlHA
半月前に子供の遺体が発見されたのにもかかわらず、なんやかんや理由をつけて居座る父親のシーンは1:06あたりから。
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