福州市にある于山白塔寺の大雄宝殿後側(上写真)、同じく回廊(下写真)。清時代の建造。
福州市にある三坊七巷の古民居(上下とも)
龍岩市の福建土楼
挿肘木を重ねて軒を支えるだけでなく、全て一軒・鼻隠板を付ける。大雄宝殿のような格式の高い建築でも、一軒・鼻隠板付きが多いようである(というか、今回訪問した福建省の建築で二軒の建物はほとんど無かった)。
さて、大仏様の特徴の1つである挿肘木を積み重ねて軒を支える構造は、今まで自分が旅してきた他の中国の場所では、全く見つけることが出来なかった。
山西省の古建築、北京の古建築、江南地方の古建築にはそれが存在しなかった。そして今回、旗山万佛寺の旧大雄宝殿で初めて見たわけだが、実は、福建省の古建築には、普通にありふれたものだったのである。
長江以南で最も古い木造建築「華林寺大殿(福州市)」、964年建造。
挿肘木を積み重ねて軒を支える構造ではないものの、一軒・鼻隠板付きであった。一軒・鼻隠板付きは、この地域で相当古くからあったということだろう。
因みに、大仏様の特徴の1つである「遊離尾垂木」は、全く見ることが出来なかった。
いずれにせよ、大仏様の源流は福建省にあることは間違いない。重源上人はこの地域の建築を応用して、東大寺再建に取り組んだのである。