余録:秋の行楽シーズンたけなわだ。古都の京都や奈良は…
毎日新聞 2014年10月27日 00時34分(最終更新 10月27日 00時36分)
秋の行楽シーズンたけなわだ。古都の京都や奈良は色づき始めた紅葉(もみじ)の下を散策する観光客でにぎわっている。例年通りの風景だが人々の会話に耳を澄ますとある変化に気付く。言語の種類が多様化してきている
▲かなり前から中国語や韓国語はよく聞かれたが、最近はタイやマレーシアなど東南アジアの言葉が増えた。経済成長で海外旅行を楽しむ層が厚くなったのと並行し、訪日用ビザを取得しやすくなったことが功を奏している
▲開港から20年となった関西空港も活気を取り戻している。「アジアのハブ(拠点)空港」を目標に掲げながら米同時多発テロなどの影響で低迷が続いたが、今シーズンの国際線就航便数は開港以来最多となった。特に外国人利用客の伸びが著しく、初めて日本人を上回った
▲活況を支えるのが格安航空会社(LCC)だ。国内の空港で最も多い11社の国際便が就航し、国際旅客便に占める割合は2割を超えた。「LCC革命が航空マーケットを一気に拡大した」=安藤圭一(あんどう・けいいち)新関西国際空港社長=というわけだ
▲LCCは機内サービスなどが簡素化されている分、料金が安い。時期にもよるが、ソウルまで片道5000円前後、バンコクまで2万円前後となれば国内旅行と大差ない。国境をあまり意識せずに空の旅を楽しめる時代を迎えた
▲東南アジアでは既に日本以上にLCC網が発達し、国境を越えた人の移動は加速度的に進んでいる。他国にない歴史的遺産や美しい自然風景に恵まれた日本は、観光資源に磨きをかけてどれだけ外国人を呼び込むか勝負どころだ。成長するアジアの動きに乗り遅れてはいけない。
http://mainichi.jp/opinion/news/20141027k0000m070147000c.html
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