創業300年の糀(こうじ)製造会社がどぶろく開発 堺の酒造り復活へ
販売を始めたどぶろく「一六八九」=堺市
塩糀(こうじ)や甘酒づくりなどを手がけてきた糀製造会社「雨風」(堺市西区)は、自社の糀を使ったどぶろく「一六八九(いちろくはちく)」を開 発、販売を始めた。江戸時代から昭和初期まで繁栄していた堺の酒造りを復活させたいと意気込んでいる。糀製造会社がどぶろくを製造するのは珍しい。
雨風は江戸時代の元禄2(1689)年に創業し、300年を超える歴史を持つ。これまでにしょうゆやたれ、ソース類なども製造してきたが、糀がうまさの秘訣(ひけつ)のどぶろくに着目。一昨年、各地の製造業者を訪ね、研究してきた。
昨年、税務署から製造許可を得て、試行錯誤のすえ、コシヒカリとササニシキをブレンドしたどぶろくを完成させた。火入れしておらず、「生」の味わいが特徴。商品名は創業年から取っており、アルコール度数は13%。
豊田実社長(59)は「自社の糀を使ったどぶろくは珍しい。今後はアルコール度数の低いものも開発し、『健康どぶろく』のイメージでアピールしたい」と話している。
500ミリリットル入り1400円(税別)。JR津久野駅前の自社店舗で冷凍状態で販売。自然解凍して飲む。問い合わせは同社((電)072・262・0333)。