三井高利

みついたかとし
出身 伊勢国 生年月日 1622年0月0日 没年月日 1694年5月29日 年齢 満72歳没2005年06月21日
世界初の定価販売:三井高利の事例
マクドナルドの価格戦略の混迷振りに関連して、有名な価格戦略の成功事例を1つ。江戸初期の商人、三井高利(みつい・たかとし)の価格戦略だ。
高利は51歳で呉服店越後屋を開店。
1683年61歳のとき、「現銀安売掛値なし」という正札販売に乗り出す。
これは、大げさに世界初の定価販売と言われることもある。
この時代、江戸は既に世界最大級の都市になっており、商業においても世界随一の先進都市だったのだ。
江戸初はそのまま日本初であり、それはそのまま世界初を意味した。
従来、呉服販売は武家へ出入りし、その奥方に高級反物を口八丁手八丁で販売するのが通例だった。
武家相手なので、かなりの掛値を吹っかけて高額の値段を提示し、ある程度の値段交渉が行なわれて売値が決まる。
武家の奥方も、無理に値切ることはケチ臭く思われるから、高値を承知で買い上げることになる。
そして、集金は年に1度、大晦日に行なわれる。
この商習慣をぶち破ったのが三井高利。
訪問販売ではなく、店頭売り。
掛けではなく現金売り。
そして、定価を明示し、値段交渉の余地をなくした。
従来の商売は、交渉次第で値段が変わった。
強引に粘ればいくらでも値段が下がるとなると、正当な価格はいったいいくらなのか分からなくなってしまう。
ある程度、値引きに成功して手を打ったとしても、
もしかしたら、もっと押せばもう少し安くなったのかもしれない。
他の客ならうまく交渉して、もっと安く買っているかもしれない。
こちらの人のよさにつけこまれて、ぼられているのかもしれない。
客にとって、このような気持ち悪さが常に残る。
一方、定価販売は、値段交渉の余地がなくなることで、価格の透明性信頼性が確立することになる。
どんな強面の強引な客が来てもビタ1文まけないと宣言することで、価格の公平性も増す。
必ずしも価格交渉の得意な人ばかりではない。
気弱な性格の人もいる。
口先で言い負かすようなことが嫌いな人もいる。
忙しくて面倒な価格交渉などしたくない人もいる。
このような一般の客にとって、安心して買えるようになるのだ。
実際、この高利の商法は大当たりし、連日、店頭に行列ができた。
この高利の成功事例は、アメリカでもマーケティング教材として取り上げられている。
以下略
http://hiraki.seesaa.net/article/4504742.html
