台湾では99年まで、高校・大学を卒業後の2〜3年間が徴兵に課せられていたが、財政負担の軽減や世論の要求で次第に短縮され、現在は1年間。国防部内では「1年の兵役では習熟度が足りない」という意見があった。馬総統も「2等兵に毎月3万台湾ドル(約8万5千円)を出しながら、掃除しかさせていない」と批判していた。
陳部長によれば、昨年は16万人が徴兵(志願制を含む)されたが、来年からは段階的に減らしていき、14年には志願制に一本化される。ただし4ヶ月の軍事教練は義務として残る。
台湾では夫婦共働きが多く、合計特殊出生率は日本より低い1,10で、一人っ子を兵役に取られる両親の反発は強い。また兵役中に恋人を失うことや過酷な兵役生活を恐れ、海外に長期滞在したり、故意に過食して制限体重を意図的に越える「体験談」も、ネットの掲示板で紹介されている。
台湾では90年代まで兵力50万人を維持したが、現在は25万人。徴兵制廃止後は最終的に20万人以下に減る見通し。
台湾の総人口は約2300万人だから、すべて志願制で20万人の兵力体制を維持することは無理ではない。しかし志願制の場合に2等兵の給与が8万5千円では低すぎる。徴兵制の廃止で兵員数が減った分を志願兵士の給与を上げることになる。それは今の倍の16〜18万円(月給)程度の額は必要と思う。
台湾軍の現状を考えるなら、このような一種のリストラは絶対に必要である。今では兵員数が減ったら、全体の戦力が低下したという時代ではない。逆に未熟な兵士を多数抱える軍事組織が戦力の大幅な低下に結びつく。
そこで気になる「4ヶ月の軍事教練」は義務として残された点である。これは日本の即応予¥備自衛官の教練レベルのようなもので、普通の人間を兵士に育てる最短の養成期間を3〜4ヶ月としている。それを会社や学校の長期休暇(春休み、夏休み、冬休みなど)に振り分けて実施する。
その3ヶ月間を大雑把にいうと、最初の1ヶ月は基本動作や徒歩行進などの生活環境適応訓練を重視した訓練を実施する。2ヶ月目は小銃などの執銃訓練を行い、武器に慣れるための訓練を行う。初の実弾射撃訓練は2ヶ月目に行う。3ヶ月目は屋外や演習場で分隊や小隊での戦闘訓練を行う。雨天や夜間の戦闘訓練も体験させる。(これらの訓練は重複して実施される)
これらの訓練が、どこの国でも行なわれている一般的な初級軍事訓練である。この基礎訓練が終わって、砲兵、通信、戦車、衛生などの専門的な訓練に移る。
台湾の国防部が徴兵制をやめて志願制に切り替える内情とはこんなものである。台湾が近代軍に成長するためには避けられない”脱皮”なのである。
戦争好きの韓国人はいまだに韓国男全員兵士体制ですね