8/10(木) 6:00配信
トロントで報道陣に練習を公開し、華麗なジャンプを披露する羽生
フィギュアスケート男子の羽生結弦(22=ANA)は8日、拠点のカナダ・トロントで練習を公開した。2連覇を狙う平昌(ピョンチャン)五輪シーズンの
フリーでは2季ぶりに映画「陰陽師」の曲による「SEIMEI」を使用すると発表。2015~16年シーズンに世界歴代最高得点を連発した自信作を再投入
する。また、4回転ジャンプは1本増やして5本とする意向を示した。
異例のプログラム選択だった。羽生は既に発表していたショートプログラム(SP)の「バラード第1番」(ショパン)に続いて、フリーも15~16年シー
ズンに使用していた「SEIMEI」に戻すと発表。過去に荒川静香がトリノ五輪シーズン途中にフリーを04年世界選手権優勝時に使用していた「トゥーラン
ドット」に替えて金メダルを獲得したことがあったが、SPとフリーの両方を旧作にするのは極めて珍しい。羽生の心の中では1年以上前から決めていたプラン
で「迷いなく決めました。五輪シーズンで使おうと温めていました」と力強く語った。
この日の公開練習ではさっそく曲をかけて体を動かした。「自分に合っていて、無理なく溶け込める」。両プログラムは2季前のNHK杯とGPファイナルで
世界歴代最高得点を連発した最強プログラム。「このシーズンだからこそ、プラスの状態から積み上げていきたい」とメリットを強調した。コーチのブライア
ン・オーサー氏も「いい判断だと思う」と背中を押した。
一方で、ジャンプでは攻めの構成だ。昨季から後半に1本増やして5本にする予定。ジャンプの基礎点の合計は2季前から9・62点、昨季から1・98点
アップ。「全く違うことをやっている感覚で、過去の自分にとらわれない」と新鮮な気分で取り組めている。オーサー氏は「ユヅ(羽生)はジャンプもスキルも
以前より良くなっている」とハイレベルなプログラムになると予告した。
平昌五輪開幕まであと半年。日本男子の枠は3で、従来通り全日本選手権(12月)優勝者らが選出される。2季前に出した合計330・43点の世界歴代最
高得点の更新を視野に入れ、「ケガなく実力を出せる状況をつくって、まずは代表に選ばれること。選ばれたら金メダルを目指して頑張りたい」と誓った。
48、52年五輪を制したディック・バトン(米国)以来66年ぶりの男子五輪連覇が懸かるシーズン。手堅く、積極的に。王者は攻防一体の必勝プログラムで
挑む。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170810-00000017-spnannex-spo