故障のMRT3号運営会社、住商の保守希望
マニラ首都圏のMRT(高架鉄道)3号線を運営するメトロ・レール・トランジット(MRTC)は、住友商事に保守業務を委託する意向を示した。昨年から故障や脱線事故が相次いでいるため、過去に3号線の建設と保守を手掛けた住友商事に業務を再委託し、運行を正常化する計画だ。地元紙ビジネスミラーが伝えた。
MRTCのフレデリック・パライノ社長が先ごろ、住友商事と契約する計画を記した書簡をドゥテルテ大統領に送達した。同社が保守業務に復帰することを条件に、劣化が指摘されているレールシステムの改修に1億5,000万米ドル(約165億円)、予備部品の調達に5,000万米ドルを投じる構想を示している。書簡によると、両社は契約に向けて話し合っている段階という。ただ、住友商事の担当者はNNAに対して8月31日、「現時点ではコメントは控えたい」と述べた。
1999年に開通した3号線は、住友商事と三菱重工業などが建設に携わった。保守業務は2社が2012年まで担当し、16年からは韓国の釜山交通公社など5社が設立した合弁会社プサン・ユニバーサル・レールが手掛けている。MRTCは、「プサン・ユニバーサル・レールの不適切な保守によって、膨大な件数の故障と脱線がくり返し起きている」(チャベス運輸次官)として、住友商事との再契約を希望している。