2017/09/12 22:41
株式売却のロッテ創業者長男、日本の経営権確保に注力か
韓国ロッテ系列4社の株式を大部分売却へ
弟の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)ロッテグループ会長と経営権争いを繰り広げている辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)SDJコーポレーション会長が、ロッテショッピングなど韓国ロッテ系列4社の株式の大部分を売却する方針を固めた。SDJコーポレーションが12日、明らかにした。
売却するのはロッテショッピング、ロッテ七星飲料、ロッテフード、ロッテ製菓の4社の株式。
株主として権利を行使できる最低限の株式だけを残して売却するという。売却額は総額7000億ウォン(約680億円)を超える見通しだ。
辛東主氏側は「グループの経営権放棄を意味するものではない」と表明しているが、ロッテの内外では、保有株式が大幅に減るだけに、辛東主氏が韓国ロッテ系列会社の経営権争いを今まで通り続けていくのは困難との見方が出ている。
一方で辛東主氏は、株式を大量に保有している日本ロッテの経営権確保に注力するものとみられる。
現段階でロッテの兄弟の経営権争いが完全に収束したとは考えにくい。
辛東主氏は、議決権のある株式を基準として、ロッテ製菓の株式3.96%(56万2370株)、ロッテショッピング7.95%(250万5000株)、ロッテ七星飲料2.83%(3万5070株)、ロッテフード1.96%(2万6899株)を保有している。
■4社の株式売却、「実弾」7000億ウォン確保へ
弟の辛東彬氏が会長を務めるロッテグループは先月29日、臨時株主総会を開き、食品・流通系列会社4社の分割・合併案を決議し、持ち株会社への移行の法的手続きを終えた。
ロッテが持ち株会社に移行するのは、「日本ロッテ」が「韓国ロッテ」まで支配するという構造を改めるために辛東彬氏が打ち出したグループ改革案の柱となるものだ。
10月には辛東彬氏とファン・ガクキュ経営革新室長が共同代表を務めるロッテ持ち株(仮称)」が正式に発足する。株主総会で辛東主氏は分割・合併の修正案を提案したが、否決された。
辛東主氏は
「ロッテ七星飲料とロッテフード・ロッテ製菓の3社は、ロッテショッピングと合併してはならず、ロッテショッピングは中国市場から即座に撤退すべき」
として
「今回の売却は、分割・合併の決定に同意しない株主の権利を行使するもの」と説明した。