記事入力 : 2018/04/19 11:00
【コラム】金慶洙議員が世論操作関与の疑いを晴らすには
韓国・与党である共に民主党(民主党)の党員によるインターネット上でのコメントによる世論操作事件には、理解に苦しむ点がいくつもある。
事件を主導したK氏(ハンドルネーム=ドルイドキング)は2016年11月から先月逮捕される直前まで1年4カ月にわたり、セキュリティー機能が優れたメッセンジャー「テレグラム」を使用し、民主党の金慶洙(キム・ギョンス)国会議員と連絡を取っていた。
K氏は世論操作の対象としたインターネット上の記事3000件のURLも金議員に知らせていた。誰が見てもK氏と金議員の関係は疑わしい。
通常の事件ならば、警察は真っ先に金議員の携帯電話を押収し、通信記録の分析に着手したはずだ。捜査関係者も「これほどの関係があれば、裁判所から捜索令状を取得する上で問題はない」と話す。しかし、警察はそうしなかった。K氏を逮捕後、20日以上がたっても金議員に対する捜査は行っていない。金議員は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の側近だ。警察が政権の顔色をうかがっていると言うほかない。決してそんなことはないと信じるが、K議員はその気になればいくらでも証拠隠滅が可能な状況が続いている。
勿論金議員は疑惑そのものを否定している。金議員は14日、メディアで関与が報じられて以降、記者会見を開いた。K氏から人事関連の無理な依頼を受け、それを拒否したところ、K氏は反政府的なコメントを発し始めたという。金議員の説明はK氏とは無関係というトーンだった。それでも釈然としない点がある。
金議員は2回目の説明で、「大統領選が終わり、(K氏が)在大阪総領事にある人物を推薦し、それを青瓦台に伝えた」と述べた。金議員はK氏が経営していた出版社を2016年に激励のために訪れ、安熙正(アン・ヒジョン)元忠清南道知事をK氏に紹介したこともあったという。大統領選前後に国会議員会館を訪ねてきたK氏と数回会っていたことも分かっている。金議員は名実ともに大統領の最側近だ。そんな金議員が誰彼構わず会うはずはない。K氏と特別な関係がなければあり得ないことだ。
金議員の説明は事実かもしれない。しかし、現状はそんな説明で乗り切れるレベルを超えた。金議員が堂々としていれば、疑惑を解消する方法がないわけではない。警察が捜査に着手する前に自身の携帯電話を警察に任意提出し、事実関係をはっきりさせたいと表明すればよい。
無論金議員の電話には公開がはばかられる私的な通話やデリケートな内容が多いはずだ。
そうであれば、金議員自身が分析に立ち会い、事件と関連がある部分だけを調べてもらえばよい。金議員とK氏にいかなる関係もなければ問題は何もない。警察もそういう調べには当然協力するはずだ。それこそ深まる疑惑を早期に解消する道だ。