マジ卍!?
記事入力 : 2018/04/29 05:05
【コラム】暴力団に代わって登場した「ネット世論操作団」
米国にはアル・カポネ、日本にはやくざ、香港には三合会、イタリアにはマフィアがいる。韓国にも金泰村(キム・テチョン)、チョ・ヤンウンといった有名どころは存在するが、「アル・カポネ」に比べれば、「スクーターに乗った配送員」レベルにすぎない。
政治愛好家の必読書『南山の部長たち』を書いた先輩記者は「思いもよらぬ清掃効果」と説明する。「『国家代表クラス』の暴力団組職は、長期政権下で育つ。韓国は、後任の大統領が前任者を一人残らず牢屋(ろうや)に送るため、『暴力団と手を取り合う政権』が育ちにくい」といった主張だ。
常に内視鏡で大腸を検査し、「ポリープ」を切り捨てるため、「がん」になる確率は低下するといった説明だ。ただし、あまりにも引っかき回すため、腸に穴が開く「穿孔(せんこう)」も、しばしば見受けられる。「5年周期の大腸検査」の効果は、「暗い世界」でより大きく発揮される。
もちろん「政治暴力団」も結成されるわけがない。自由党時代の「政治やくざ」を撲滅するため、朴正煕(パク・チョンヒ)少将率いる「国家再建最高会議」は1961年6月、「暴力行為などの処罰に関する法律」を制定することで、処罰を可能とする強力な根拠をまとめた。
盧泰愚(ノ・テウ)政権の「犯罪との戦争」も同じような脈略だった。組職を構成するだけで死刑まで宣告することができるという過剰処罰に対し、違憲ではないかとする見方は後を絶たなかった。しかし、法は実行されるため、恐ろしいのだ。暴力団は、実定法の重さや、「政権は賞味期限の短い商品」といった理由から、縄張りを安々と拡大することができなかった。
細かく定められた選挙法も一役買った。今年2月、郡守候補と地域住民800人が山登りに向かった。慶尚南道の選挙管理委員会(選管委)は「会費2万ウォン(約2000円)を支払った住民たちが5万2000ウォン(約5200円)相当の利益を受けた」と判断。差益の10-50倍に当たる罰金を下す方向で検討中だ。こうした状況で「政治やくざ」が猛威を振るうことは容易でない。ところでこれは、われわれが生活するオフラインでの話だ。オンライン上では、全く違った世界が存在している。
インターネットを「情報の海」と呼ぶが、われわれのインターネットポータルは、一言で言って「広場」だ。太鼓の音がこだまし、たいまつや竹やりが所狭しと入り乱れる、そんな広場なのだ。ネイバーやダウムのようなポータルが、ニュースの共有にとどまらず、「共感」「非共感」といった感情表現機能を導入し、書き込み機能を搭載。これに準じてニュースを並べ替えているのだ。政権争いを目前に控えた政治家としては、ポータルサイトの書き込みを意識しないわけにはいかない。「書き込みを操作」する勢力が存在する理由がここにある。
「文在寅(ムン・ジェイン)の護衛隊」だったが「裏切って」、自動プログラムで「反与党」系の書き込みを掲載。拘束された「ドルイドキング」ことキム・ドンウォン容疑者(49)とキム容疑者が率いる組職も、同じような存在だったと言える。これらは「集団的支持」を装って、世論操作を行ってきた。
選挙法の中でもインターネットに対する規定には、担当者たちの「無知」や「想像力の欠如」によって、見落とされている点が非常に多い。今後、法の剣が与党のどのラインにまで食い込んでいくかは分からないが、選管委や司正(公務員の倫理を正すこと)当局が常に「世論操作団」の魂胆にまんまとやられてしまう可能性は非常に高い。「マクロ」を規制すれば、他の技術を利用して攻撃してくることだろう。
米国のポータルである「グーグル」は、どんなに「クリック」してみたところで、自分に有利なニュースを浮上させ、不利なニュースだけを隠すといったことが難しい。グーグルの検索アルゴリズムを解析するよりも、コカ・コーラの企業秘密を探る方がより簡単だといった話もあるくらいだ。韓国には「数百万ウォン(数十万円)もあれば、ネイバーの操作は可能」とする業者が無数に存在した。ポータル側は「私たちは本当に何も知らなかったんです」としらを切るが、もし本当にそうだとしたら、ポータルを運営する資格がないのだ。
これらポータルは、知らないふりをしながらひそかに不正を助長し、「半分いかさま」まがいのやり方で「大韓民国最高のメディア」として君臨してきた。最高には、最高の振る舞いがあってしかるべきだろう。それなりの責任を負うか、書き込み機能をなくすかといった方法だ。ポータル以外にも、もてあそばれることは多いのだ。