日ロ首脳会談、プーチン大統領は「大変な作業が控えている」と警告 より
両者の会談について、ロシアの元駐日大使で副外相を務めた経験があるアレキサンダー・パノフ氏は、安倍首相には時間がなくなりつつあり、同首相が平和条約を締結できなければ日本には誰も問題解決に取り組もうとする政治家はいないだろうと指摘。プーチン大統領にはそのようなプレッシャーはないとし、「平和条約の交渉は長くなることがいまや明白だ。領土問題をいつ解決できるかは誰にも分からない」と語った。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-22/PLQYKN6JTSE901
アレキサンダー・パノフ氏のコメントを読んで改めて「外交とは情報戦なんだな」と思う。
氏は要するに「アベは悪い条件で交渉に臨んでいるので日本にとって不利な形で決着してもしょうがない。そうなっても文句を言うなよ?あきらめるんだな。」と言っている(春原の私見ですよ、あくまで。)のである。
日本の識者にも同様の見方をする人が何人か居る。
この分析が正しいのであれば領土交渉は今やらない方が良いように思う。
日本のマスコミも参院選で自民党を敗北させる為に「領土交渉は不調」とdisるだろう。アベにとってもやらない方が良いかも、な展開である。
一方でこの分析は本当に正しいかな、という疑問もある。
原油安にウクライナ問題での制裁。プーチンもまた苦しいはずだ。弱みがあるからこそ交渉にこぎつけられたのだろうしアベにもそれなりの勝算があるのだろう。
消費増税を実施すればまず間違いなくアベの支持率は下がるし延期または中止しても「政策の実行能力に疑問符」などと攻撃される。領土交渉での成果は喉から手が出るほど欲しいだろう。
さて交渉は日本にとって有利か否か。
春原は今回の交渉はやはりアベにとって不利と見る。
プーチンには北方領土を中国や韓国に売り飛ばす、という奥の手があるからである。
他国の領土を勝手に売り飛ばすなどひどい話だがロシアも本質的には”ならずもの国家”だ。平然とやってのけるだろう。
特に韓国は日本への嫌がらせの為なら無理をしてでも買うだろう。そうなれば日本は交渉相手そのものを失ってしまうことになる。
春原の私見を整理する。
領土交渉自体は多少なりともロシアが弱みを抱えている分やはり今やった方が良い。
しかし妥結するにしても日本にとってはかなり不利な状態で決着するのではないか。どだい戦争もせずに領土を取り返す、ということ自体に無理があるのだ。
皆さんはどう思いますか。