安倍首相が中国語で「大家過年好!」と春節を祝う、中国ネットの反応は…
2019年2月4日、北京の日本大使館は中国版ツイッター・微博(ウェイボー)上に、安倍晋三首相による春節のビデオメッセージを掲載した。
5日の春節を前に掲載されたビデオメッセージの冒頭で安倍首相は「大家過年好」(どうぞ、良いお年を)と中国語であいさつ。その後、昨年が日中関係において重要な1年となり、日中首相による相互訪問を実現させ、両国が正常な関係に戻ったことをアピールした。
また、民間交流の拡大、訪日中国人観光客の増加を挙げて「国民同士の直接交流は、相互理解と相互信頼を深めるうえで極めて重要」との考え方を示し、今年は「日中青少年交流推進年」として大学生向けのビザ緩和などを通じて、青少年をはじめとした国民同士の交流に力を入れる姿勢を示している。
安倍首相のビデオメッセージについて、中国のネットユーザーは
「おお、安倍首相までメッセージをくれた」
「中国人全体に対してビデオで新年のメッセージを送るのって、初めてだよね」
「両国国民の生活の質についてしっかり考えてくれる人こそ良い首相」
「安倍首相も体には気をつけてね」
など、好意的な感想を多く残している。
また「安倍首相に対する印象は良くないのだが、日本においては適格な首相なんだろうと思う。そうでなければこれほど長く首相を務められない」とのコメントも見られた。
さらに、日中関係が東アジアの安定を左右する大きな要素であるとの見方を示し「日中友好が長く続きますように」「世界第2と第3の経済大国が団結すれば、欧米にだって負けない」「日中韓で東アジア同盟を組むことこそ王道」とするユーザーもいた。
この他、「多くの中国人観光客に来てもらうために、首相自らが広告を打った感じ」との意見や「どうか引き続きビザ緩和をお願いします」「為替レートを下げて」などの要望もあった。

東京タワーを中国の赤色にライトアップして春節を祝うw


中国メディアの参考消息は2019年2月1日付で、春節(旧正月、2019年は2月5日)を迎えるに当たり、日本では安倍晋三首相が中国向けにビデオメッセージを発表したり、東京タワーが「中国色」にライトアップされるなど、これまでにない動きが生じていると紹介した。記事は最後の部分で、米トランプ政権の経済政策を「一国主義」と暗に批判し、そのような状況があるからこそ、中日両国の協力は良い結果を生むと強調した。
記事は、日本での報道も引用しながら、安倍首相が春節当日の2月5日、中国国内の中国人向けにビデオメッセージの形式で「新年のあいさつ」をすると紹介。2018年の春節にも、日本で発行される華字紙で安倍首相の「新年のあいさつ」が掲載されたたが、中国本国にいる中国人に向けてのビデオメッセージはこれまでなかったという。なお記事によると、2月1日時点で安倍首相のビデオメッセージは日中双方が最終調整中という。
記事は、安倍首相は1月28日に衆参両院本会議で行った施政方針演説で「中国との関係を新たな段階に引き上げていきたい」と述べたことにも注目。日本のメディアも、中国の習近平国家主席が、日本で今年開催されるG20サミット(6月28、29日の大坂G20サミット)に出席することもあり、「日中両国政府がともに両国関係の状態を重視」と論じたと紹介し、安倍首相のビデオメッセージには、日中両国関係を進展させるための試みとの見方が出ていると論じた。
記事はさらに、旧暦の大晦日に当たる2月4日には、東京タワーが「中国の色である赤色」にライトアップされると紹介。これまでの東京タワーのライトアップでも、最も多い36台の照明装置が使用されるという。
なお東京タワーは、中国でも「東京愛情故事」のタイトルで放送され爆発的な人気を呼んだドラマの「東京ラブストーリー」の重要なシーンにも登場したことから、中国でも「東京の代表的なランドマーク」としてよく知られている。春節向けライトアップの光景が中国で報道されることは確実で、中国人の対日好感度の向上につながる可能性も大きい。
記事によると、東京タワーが「中国の赤」にライトアップされるのは初めてで、中国の駐日本大使館が後援している。また、点灯式には中国の程永華中日大使や日本側の関係者が出席するという。
記事は、中国の程大使がNHKの取材に応じて、日中関係が改善しつつあり、両国ともに関係改善をさらに確固たるものにすることを期待すると発言したと指摘。さらに両国関係者による関係改善の動きが相次いでいると紹介した。
中国はこのところ、トランプ米大統領の経済政策を「自国の目先の利益だけを優先」などとる批判を続けている。参考消息の記事は程大使の発言などを改めて引用し、「一国主義、保護主義の逆流にあって、中日両国が協力してこそ、ウィンウィンを実現することができる」と論じた。


