【コラム】一度も経験したことのない国、もう嫌だ=韓国
今月2日朝、テレビを見てしばらく錯覚に陥った。新型コロナウイルス(新型肺炎)の全国感染者現状を知らせる特報が電波に乗っていた。
右側の上段に総感染者4212人(午後6時現在4335人)、完治者31人が表示されたまま、全国市・道のそれぞれの感染者数が息苦しく変わりながら流れていた。
数えてみると、ソウル・釜山(プサン)・京畿(キョンギ)・釜山(プサン)は感染者が70~90人台だった。仁川(インチョーン)・済州(チェジュ)・光州(クァンジュ)
全北(チョーンブク)・全南(チョーンナム)は一桁、世宗(セジョン)は1人に過ぎなかった。
これに比べて大邱(テグ、3081人)と慶北(キョンブク、624人)は圧倒的に多かった。
その数字が総選挙の開票結果、当選議員数の報道と似ているような気がした。
有権者が票で防疫の失敗に責任ある人々に国民的な審判を下すよう内心望んでいたかもしれない。
大韓民国が「憂うつな新天地」になっている。一度も経験したことのない「伝染病風味」の新しい国だ。
変種コロナウイルスに国家の権力が迅速に対処したとすれば事態がここまで広がりはしなかっただろう。
大韓医師協会の分析のように新型肺炎は「今まで人類が知っているいかなるウイルスよりも英敏なウイルスで、
無症状伝播や感染者を通した伝播が可能な非常に扱い難いもの」だ。
だが、韓国政府は油断し傲慢だった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先月13日、経済界要人と会って「遠からず終息するだろう」と述べ、
全体公務員らに誤った信号を送った。先月20日には青瓦台(チョーンワデ、大統領府)で映画『パラサイト 半地下の家族』の受賞を祝う「長ネギチャパグリ」の午餐パーティーを強行した。
初めての死亡者が発生した日で、翌日感染者が100人を超えた。マスク大乱も現実化した。
これが無神経、共感能力不在の極点ではないのか。数日後、与党の「大邱封鎖」妄言は大邱市民の心臓をほじくった。
このような一連の流れは、まるでセウォル号惨事の時、救助隊員の「じっとしていなさい」という指示に船内から出ずに秩序を守っていたところ、
虚しく亡くなった幼い魂の運命を連想させる。
違う点があれば、総死亡者26人のほとんどが基底病気があった大邱・慶北地域の70~80代高齢者ということだ。
「現代版高麗葬(姨捨て)」のようで背筋が寒くなる感じを消すことはできない。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200303-00000031-cnippou-kr