このごろ、トヨタが盛んに「水素エンジン」のCMを流している。
私はこの宣伝工作を「さすが王道のトヨタ」と感心している。
世界の潮流は「水素燃料電池+EV駆動」を将来の自動車の行く末とみている。
トヨタはその路線で何十年も世界の自動車会社の先頭に走っていたわけだ。
そのEVには固体電池が安全で自動車には必須電池として、トヨタはそちらでも世界の先端を進んでいたわけだ。
でも、水素の貯蔵と流通に近年異常な発展があった。
35MPascalの水素を高圧で保存し、車載し、流通するようになった事。
これによって「水素を燃料電池で電気に変換し、その電力を駆動に利用する」必要性がトヨタには疑問なのだろう。
でも世界の潮流は燃料電池車。それにも先頭を走っているトヨタはそれも動かすが、世界の誰一人推進しない水素エンジン(水素を直接燃料として機関で駆動させる)を啓蒙しているのであろう。
現在は35MPだが、トヨタは70MP,140MPを規格化して流通を計るわけだ。
これならば従来の自動車産業は大きな変更がなく、燃料系統の差し替えで済む。
現在もてはやされているEVの段階では脱炭素には遠く、世界の(LNG,石油、石炭)火力発電所からCO2が盛んに発生するだけで脱炭素には貢献してない。
これが水素エンジンなら、来るべき環境社会で脱炭素社会の実現が一挙に進むことになる。
トヨタはハイブリッド車の優秀性を示すために燃料を爆食いするF1にハイブリッド車を参戦させ、その優秀性を世界に示し、ハイブリッド車が世界に認知された。
今回はトヨタは水素エンジン車をF1に参加させる予定。燃料効率でガソリン(モル値:30)の何十分の一の水素(モル値:2)を燃料に使うF1でその優秀性(脱炭素社会)を示せれば、これまたよい結果がでるであろう。
※モル値とは22.4ℓのガスの重さ(グラム)
なお、トヨタが世界の先頭を走って開発した水素燃料電池。
実はこれ、トヨタは自動車向けでなく、発電所用に販売している。
そう、いままでCO2を出しまくっている従来の火力発電所を脱炭素化するのがトヨタの狙い。
これによって世界の求めている脱炭素社会はトヨタの手の中になっている。
こういう、世間の常識に反するトヨタの啓蒙作戦。さすがトヨタは自動車産業の王道をすすんでいると感心する事しきり。