ほんとに飛ばしたのか?
北が撃ったミサイルが1500キロ飛んでいる間、韓国軍は気付かなかった
北朝・鮮は13日、最大射程1500キロの長距離巡航ミサイルの試射に成功したと発表した。低高度を飛行する巡航ミサイルは、従来の韓米ミサイル防衛システムでは探知・迎撃が難しい。現在の防衛網は高高度に打ち上げられて落下してくる弾道ミサイルの迎撃に重点を置いているからだ。さらに北朝・鮮が、韓国はもちろん在日米軍基地のTHAAD(高高度防衛ミサイル)レーダーを破壊できる長距離巡航ミサイルを2日にわたり少なくとも2度発射したにもかかわらず、韓国軍当局は関連の兆候をきちんと探知できなかったことが判明した。鄭義溶(チョ~ン・ウィヨン)国防相は「北朝・鮮のミサイル活動再開は北との対話が至急であることを示している」と語った。
北朝・鮮の朝・鮮中央通信は「11日と12日、新たに開発した新型長距離巡航ミサイルの試験発射を成功裏に進めた」とし「発射された長距離巡航ミサイルはわが国家の領土と領海の上空に設定された楕円(だえん)および8の字形の飛行軌道に沿って7580秒(126分)飛行し、1500キロ先の標的に命中した」と報じた。今年3月25日に弾道ミサイルの試射を行って以来、6カ月ぶりの挑発だ。
韓国軍の合同参謀本部は13日、「韓米情報当局間の緊密な協調の下、精密分析を行っている」とコメントした。しかし2時間以上も飛行したこのミサイルについて、韓国軍は発射の兆候を事前に探知できず、発射後も捕捉できなかった可能性が浮上している。韓国政府の関係者は「巡航ミサイルの飛行高度が極めて低いため、発射後に捕捉されても消失するケースがしばしばある」と語った。韓米情報当局のレーダーは韓半島の地上から発射された、高度500メートル以上まで上昇する発射体を捕捉できるが、それより低い高度で飛行する巡航ミサイルは見逃してしまうこともあり得るのだ。
実際、韓国軍はこれまで、北朝・鮮が何度か短距離巡航ミサイルを発射した際、直ちに公開しなかった前例がある。北朝・鮮は米国バイデン大統領の就任式翌日に当たる1月22日、西海に向けて巡航ミサイルを撃った。3月にも短距離巡航ミサイルを発射した。この事実はメディアの報道などを通して後から分かった。韓国軍当局は「巡航ミサイルの発射は公開事案ではない」とコメントしたが、低高度の巡航ミサイル探知能力に限界があるのではないか、という指摘も出ている。