バイデン大統領、文大統領のすぐ隣で「中国包囲網」を強調
14カ国による世界的サプライチェーン首脳会議
文大統領は演説で「物流の大きな混乱に共同で対処する」
サプライチェーンを巡り中国を刺激する発言は控える
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10月31日(現地時間)に開催された世界的サプライチェーン首脳会議の際、米国のバイデン大統領による開会のあいさつに続いて2番目、招待された14カ国首脳の中では最初に発言した。発言の順序は主催した米国が決めた。文大統領の席もバイデン大統領のすぐ右隣だった。青瓦台(韓国大統領府)は「米国は韓国の重要性を考慮した」と説明したが、米国が友好国を集め、中国に圧力を加える席でこのような「配慮」が行われたことについては「文大統領にとってかなりの負担になった」との見方もある。
文大統領はこの日、G20(20カ国・地域)首脳会議の全ての日程を終えた直後、バイデン大統領が主催する上記の会議に出席した。文大統領は演説の冒頭「世界の各地で生産と物流に問題が生じ、サプライチェーンの面で回復が遅れ、需要と供給のアンバランスによりインフレ圧力も高まっている」「完全な経済回復に向けた世界的サプライチェーンの安定が急がれている」と述べた。その上で文大統領は「企業は自由な貿易や投資を通じてより緻密なサプライチェーンを構築できるよう開放的かつ公正な貿易秩序を回復しなければならない」「まず世界的サプライチェーンの混乱には共同で対処すべきだ」との考えを示した。文大統領はさらに「サプライチェーンと物流は相互のつながりと流れの問題であるため、一つの国の力では解決が難しい課題だ」「まずは各国ができる緊急の対応を総動員し、自国における物流のスピードを高めなければならない」と訴えた。
同盟国が協力してサプライチェーンを安定させるバイデン大統領の構想に「周波数」を合わせつつも、サプライチェーンと直接関係のない最近の物流問題を強調し、これによって中国を刺激することをできるだけ避けたとの見方もある。韓国は安全保障面では米国が最大の同盟国であり、一方で中国は最大の貿易相手国だ。そのような韓国の立場が示された場面でもあった。
文大統領は「今日、世界の首脳が集まりサプライチェーンの回復に向けた方策について話し合ったことを意義深く考えている」「バイデン大統領のリーダーシップに敬意を表したい」とも述べた。青瓦台は「世界的サプライチェーンの回復力を確保することは韓国経済に大きな影響を及ぼす重要な問題だ」「また世界経済の再生に韓国が積極的に関与するという点でも意義がある」と説明した。